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おもちゃを使った遊びや手作りをする体験は、自然と「学び」につながっていく。
「竹や木などの自然素材で作られたものや、仕掛けのあるものなど、昔からあるおもちゃには、先人の知恵や技術が詰まっています。遊びながら伝統的な工夫を知ることは、貴重な体験です。この先さまざまな場面で役に立つこともあるでしょう」。
おもちゃが持つ知恵や技術を知るとともに、さまざまな学問への興味も芽生えるという。
「ひっぱって遊ぶプルトイや紙飛行機、水に浮かべて遊ぶものなど、さまざまなタイプのおもちゃがあります。遊びながら、物理や科学の初歩的な部分を、自然に知ることができます。プルトイを動かすために紐を引いてみたり、紙飛行機が遠くまで飛ぶよう試行錯誤したり。現象の名前はわからなくても、その理論や考え方に気づいていくでしょう」。
おもちゃの作られた過程や背景に目を向けると、子供の視野も広がっていく。
「例えば木製の積み木で遊ぶ時は、木の種類や生育地域などを知っておくと、親子でいろいろな話ができますね。日本や世界のこと、環境のことなど、広い視野を持つきっかけにもなるでしょう。遊びながらたくさんお話をしてあげてください」。
東京おもちゃ美術館/おもちゃコンサルタント
岡田哲也さん
NPO法人芸術と遊び創造協会 人材育成事業部、東京おもちゃ美術館ディレクターとして、展示・イベント等の企画、運営に携わる。現在、東京おもちゃ美術館及び、全国の姉妹おもちゃ美術館の人材育成などを担当し、全国の幼稚園・保育園・子育て支援センター等で、おもちゃと遊びを広げるワークショップを展開。おもちゃのデザイナーとして、おもちゃを使ったあそびの研究・実践も行う。おもちゃコンサルタント、駒沢女子短期大学・植草学園大学・京都女子大学非常勤講師。
文:鈴木有子
FQKids VOL.11(2022年夏号)より転載
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