子供が“主体的に”遊ぶ工夫はコレ! おもちゃ遊びで心がけたい親の関わり方

子供が“主体的に”遊ぶ工夫はコレ! おもちゃ遊びで心がけたい親の関わり方
子供のこころを育てる“おもちゃ”。では、どのようなおもちゃ遊びが子供にとって最適なのか? 親の関わり方は? おもちゃコンサルタントの岡田さんに教えてもらった。

>>関連記事【専門家に聞いた「子供を伸ばすおもちゃの選び方・遊び方」大人がおさえたい5項目とは】

遊び方に決まりはナシ!
主体的に遊ぶ機会を作って

おもちゃとの付き合い方でまず浮かぶのは、遊び方。どんな遊びが子供にとって最適か岡田さんに聞いてみた。

「大人はつい、こんなふうに遊んでほしいという理想を持ちますが、子供は意図していたようには遊ばないことがほとんどです。パパやママは遊びに参加しながら、わが子が何に興味を持っているか、どんなふうに楽しんでいるかを観察しましょう。

遊びの邪魔をせず、『面白いことを考えたね!』と子供の発想を楽しむのがポイントです。遊びを考えたり工夫したりすることで、主体的におもちゃに関われるようになります」。

また、おもちゃは、遊ぶ際に手や指をよく使うことも特長のひとつだという。

「技術が進歩し、私たちの日常生活では、水が自動で出たりボタンひとつで調理ができたりするなど、手をひねったり押したりする動作が少なくなりました。でもおもちゃで遊ぶときは、紐を引いたり指先で摘んだり、手指を使う機会がたくさんあります。楽しく遊びながら手指の力を育めるのは、日常生活にも役立つこと。いろいろな種類のおもちゃで積極的に遊んでみましょう」。

ポイント
●大人は「こう遊ぶべき」という先入観を捨てること
●まずは親子で一緒に遊ぶことからスタート
●手や指を使ってたくさん遊ぼう

 

教えてくれた人

東京おもちゃ美術館/おもちゃコンサルタント
岡田哲也さん

NPO法人芸術と遊び創造協会 人材育成事業部、東京おもちゃ美術館ディレクターとして、展示・イベント等の企画、運営に携わる。現在、東京おもちゃ美術館及び、全国の姉妹おもちゃ美術館の人材育成などを担当し、全国の幼稚園・保育園・子育て支援センター等で、おもちゃと遊びを広げるワークショップを展開。おもちゃのデザイナーとして、おもちゃを使ったあそびの研究・実践も行う。おもちゃコンサルタント、駒沢女子短期大学・植草学園大学・京都女子大学非常勤講師。


文:鈴木有子

FQKids VOL.11(2022年夏号)より転載

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