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2022.06.16
毎日の食事作りの大変さは、献立を考えるところから始まる。食べ盛りの子供たちに、好き嫌いせず食べてもらうにはどうしたらいいのだろうか? アンケート調査から、小学生の男の子/女の子それぞれの好きな夕食メニューと、そのメニューを作る時の工夫をチェックしてみよう。わが子が苦手な食材を食べられるようになるヒントが見つかるかもしれない。
日本トレンドリサーチは、青山ラジュボークリニックと共同で「小学生の子供が好きな夕食のメニュー」に関するアンケートを実施した。男の子/女の子別に好きなメニューと、パパママが子供のために工夫していることを尋ねたものだ。さっそく結果を見ていこう。
まず、男の子の好きなメニューのランキングだ。
1位はカレーライス。自分も子供の頃、一番好きだったというパパママも多いだろう。回答者からは、カレーライスを作る際の工夫について、次のようなコメントが寄せられている。
●おかわりができるように量を多く作る(30代・女性)
●辛くなりすぎない、楽しくなる見た目(40代・男性)
●できるだけ子供と一緒に料理している(50代・男性)
●甘口にして、野菜は小さく切る(40代・女性)
●野菜嫌いなので野菜を細かくして溶かす(40代・男性)
●チーズなど子供が喜ぶトッピングを考えている(40代・男性)
なるほど、カレーなら調理も子供に任せられる部分もあり、余っても翌日に回すこともしやすい。野菜も摂りやすい。年中おいしく食べられるが、特にこれからの暑い季節にはぴったりだ。旬になるゴーヤのカレーなどに挑戦してもいいかもしれない。
2位は鶏の唐揚げ。専門店が増えるなど、昨今のトレンドでもある。鶏の唐揚げについては、こんなアイデアが挙がっている。
●味付けを変えたりして、何種類か作ってみて、好みを見てみる(30代・男性)
●ニンニクをあまり使わずに、生姜や、麺つゆで味付けする(40代・女性)
●カリッとするように二度揚げしている(40代・女性)
●ケンカにならないように、いっぱい作る(30代・男性)
●出来立てを食べられるように考えている(40代・女性)
味付けや二度揚げなど、実は工夫の幅があるメニュー。「わが家オリジナル」を探ってみてほしい。
そして3位はハンバーグ。刻みタマネギなど野菜を混ぜ込むのは日本独自らしいが、栄養面でもおいしさの面でも誇るべき工夫ではないだろうか。
●豆腐を入れて柔らかくしている(60代・男性)
●柔らかく、肉の旨味が感じられるようにしている(40代・男性)
●ハンバーグの真ん中にチーズを入れると喜んで食べる(40代・男性)
●チーズを入れたり、和風にしたり、バリエーションをもたせている(40代・男性)
●子供が苦手とする野菜をフードプロセッサーで細かくし、目で分からないようにして、混ぜて食べさせている(40代・男性)
では、女の子の好きな夕食メニューはどうだろうか。
1位に輝いたのはハンバーグ。
●ソースに甘さを加えたりして食べやすくしている(30代・女性)
●ハンバーグのソースはデミグラスが好きなので、努力している(50代・男性)
●煮込みハンバーグにして、キノコなどの具もたくさん入れて食べる(40代・女性)
●面倒なので頻繁には作らないが、作る時はいくつか冷凍して、食べたいというタイミングで出してあげられるようにしている(40代・女性)
●チーズ入りのハンバーグにしている(40代・女性)
女の子のパパママからは、ソースを工夫しているコメントが目立つ。デミグラスソースは材料を混ぜてレンチンするだけでも作れるので、挑戦してみてほしい。
ほぼ同票で、2位はカレーライスだった。
●娘がオーナーシェフという設定で、剥く→切る→煮込む→盛り付けまでを一緒に行うと、通常なら40分近くかかる食事も、カレーなら15分かからずに大人顔負けの量を食べてくれる(30代・女性)
●肉が柔らかくなるように4時間弱煮こむ(30代・女性)
子供メインで作ってもらえる、という一品があれば、わが子の自信にもなるだろう。カレーはそんな一品に最適かもしれない。
つづいて、3位は鶏の唐揚げ。
●味付けを変えてもよく食べるので、質より量を優先している(30代・女性)
●サクサクに揚げてあげること(30代・女性)
●好きな海苔を鶏肉に巻いて揚げる(40代・女性)
●レモンやマヨネーズなど、子供の好きな物をかけさせる(30代・男性)
1位のハンバーグのように、プラスαのアレンジを工夫している家庭が多いようだ。食べる際の味付けを子供の自主性に任せてみるのも面白い。
男の子、女の子ともに、ベスト3にはカレーライス、ハンバーグ、鶏の唐揚げがランクインした。バリエーションに富んでいる4位以下も含めて、自分の子供時代と変わらないと感じるパパママも多いのではないだろうか。
ステイホームで外食が減ったのを機に、家庭で作る夕食を改めて見直し、力を入れているファミリーも少なくないだろう。折しも食材が高騰し、家計に影響が出始めているこの頃。献立の難しさと向き合い、パパママが自分のために作ってくれた食事は、わが子が大人になってからも心の栄養であり続けるはずだ。
〈調査概要〉
「小学生の子供が好きな夕食のメニューに関するアンケート」
・調査期間:2022年5月1日~5月9日
・集計対象人数:297人
・集計対象:事前調査で、「現在小学生の子供がいる」と回答した全国の男女
・引用元:日本トレンドリサーチと青山ラジュボークリニックによる調査の該当記事
文:平井達也
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