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2021.07.24
2022.08.09
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Point1.葉や花びら、石はどこに落ちている?
工作となっていきなり探すのではなく、葉っぱや花びら、石がどこに落ちているかを、普段から意識しておけるよう日常的に声がけをしてください。クイズのような形でもいいですね。公園や河川敷、散歩している時でもいいでしょう。子供たちは宝探しが大好きなので、きっと思ってもみないような場所で発見をしてくれるはず。
まずはそれをみつけようとすることが、身近な自然や環境に興味を持ち、知識をつけるための第一歩となります。
Point2.葉や花びら、石を拾い集めてみよう!
みつけた葉や花びら、石、どんぐりなどの木の実、枝など、工作に使えると感じたものを集めてみましょう。いざ集めてみると、前に落ちていた場所でも、季節や年が変わると無いことに気づくことも。例えば河川敷なら、大雨や台風で地形自体が変わってしまっていることもあります。
変化をみつけたら「どうしてかな?」「台風かな」「暑かったからかな」などと声がけして、一緒に理由を考え、調べてみましょう。温暖化による気候変動などを実感するチャンスでもあります。
Point3.集めたものを比べてみよう!
比べると、結構大きさや形が違うもの。例えば葉は種類によって異なるのはもちろん、成長段階で形が変わるものも。石も、同じ河原でも上流と下流で大きさが異なるなど、違いから自然に興味を持つきっかけができます。石はとんかちで割って断面を見ても面白いですよ。
他にも、図鑑で探したり、スマホをかざすだけで名前や特徴を表示するアプリを使って調べてみたり。採取日と場所、名前をタグに書いて標本を作っても楽しいですよ。
ここでは、自然素材を使って簡単にかわいく作れる「ハーバリウム」と「ストーンペイント」のレシピをご紹介。どちらも作る時間が楽しいのに加えて、飾っておくだけでもかわいいのがうれしいところ。
一般的なハーバリウムはドライフラワーやプリザーブドフラワーをオイルに漬けるものだが、こちらは摘んできた野生の草花や木の実、石などを水に漬けるもの。手軽&プライスレスだ。
<作り方>
01
野の花や草、落ち葉や木の実、石などを拾い集め、汚れたものや石は洗って乾かしておく。
02
フタ付きの空きビンやペットボトルを用意して、集めた花や草、木の実などを、色や形のバランスを見ながら入れていく。大き過ぎるものはハサミでカットして。ビンは口が大きいものが使いやすい。
03
少しずつ水をそそぐ。水は入れ過ぎると中に入れた葉や花びらが浮き上がってしまうので、少しずつそそいで、中のものが浸るぐらいで水を止めるのがコツ。フタをして完成!
かんせい!
光にかざすとキラキラしてとてもキレイなので、光がよく当たる場所に飾ろう! 冷蔵庫に入れて保管すれば、3日ほどキレイな状態を保てる。友達や家族へのちょっとしたプレゼントにもおすすめ。
拾った石がかわいいオブジェに早変わり! ストーンペイントは昔からあるシンプルな遊びだが、だからこそ普遍的な面白さが。乗り物や料理を描いて、ままごと道具にしても。
<作り方>
01
まずは石を拾い集め、洗って乾かす。平らな石の方が描きやすいが、ゴツゴツした石でも味わいが出るのでお好みで。
02
アクリル絵の具か油性マジックを使って好きな絵を描こう。複数描くなら、動物、乗り物などシリーズものにするのもおすすめだ。ただ色を塗るだけでも、不思議と味わいが生まれる。
03
日に当てて乾かし、絵の具やマジックが手につかなくなったら完成! おうちの玄関やリビングにオブジェとして飾っても、遊び道具にしてもOKだ。
かんせい!
なんとも味のあるストーンペイントは、愛着が湧いて、「いつまでも捨てられない」というご家庭も多い工作。親子で一緒に石を拾ったり、描いたりした思い出と共に、いつか宝物になるかも……!?
佐藤 蕗(ふき)さん
子供の手作りオモチャ作家。建築設計事務所勤務を経て、第1子出産を機にフリーランスに。育児をしながら作っていたオモチャが反響を呼び、イラストレーターの活動のかたわら、造形作家として、雑誌、web、テレビで活躍。ワークショップも開催している。著書に、『ふきさんのアイデアおもちゃ大百科』(偕成社)、『親子で笑顔になれる“魔法の手作りおもちゃ”レシピ』(宝島社)。2児の母。
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文:笹間聖子
写真:佐藤蕗、笹間聖子
イラスト:佐藤蕗
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