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長い1本ラインの端と端から、バランスを取りながら歩いて、ぶつかったらじゃんけん。負けた方はまた最初から歩き直すというゲーム。線の上をはみ出さずにバランスを取りながら歩けたり、走れたりするようになることはバランス感覚・体幹の強さも関係しています。公園にある平均台や植え込みを使用したり、なわとびを地面に置いたりして遊べます。
公園などの地面に石で丸を描き、リズムよく片足や両足で跳んで着地を繰り返す遊び。リズムよくケンケンをすることや、利き足と反対の足でもケンケンを行うことで姿勢維持をするために体幹が鍛えられます。小さい子供はバランスを取るのが難しいので、腕を伸ばして広げると安定しやすくなるでしょう。
木にしがみついたりバランスを取りながら、不安定な枝に足をかけたりして木を登っていきます。手でつかむ、足を掛けて踏ん張るなどの動作すべてが体幹を鍛えるのに有効です。また、家の中では大人が“木”になって、子供が体によじ登る“人間木登り”で応用もできます。良いコミュニケーションにもなりますし、大人も案外いい運動になります。安全のため布団の上でやるのがいいでしょう。
全身で姿勢を維持し、バランスを取りながら勢いよく進むスキップ。難しいと感じる小さい子供には、大人が向かい合わせで手を繋いで片足ずつジャンプするような形で練習をしましょう。地面をキックする動作や空中姿勢などのコツをつかめば、次第に1人でスキップができるようになります。リズム感も併せて養うことができます。
ハイハイの状態から膝と腰を上げて進む高這い。膝をつかずに手足で体を支える姿勢を維持することが必要で、運動能力が高い子供は高這いが上手な傾向があります。四肢を動かして前後左右に進むわけですが、この時にはバランスを保ちながら姿勢を維持する力が必要になります。
スケートボード
不安定なスケートボードの上でバランスを取りながら滑ることはとても難しく、インナーマッスルが強化される。練習を繰り返す中で体幹とバランス感覚の習得が期待できる。
なわとび
なわとびは、体をバランスよく発達させる全身運動。幼児期はジャンプすると姿勢が乱れるが、徐々に体幹に適度な力が入り、姿勢を安定させながら跳躍ができるようになる。
アスレチック
アスレチックは、最も効果の高い体幹遊びの1つ。手を伸ばして、足を高く上げる……など全身を使って「登る」「下りる」「つかまる」「跳ぶ」などさまざまな運動を実践することができる。
鉄棒
前回りなどの技ができなくても、鉄棒にぶら下がるだけで体幹を鍛えることができる。ぶら下がりを習得できたら、次は左右の手の重心の移動を伴う「うんてい」に挑戦してみよう。
キックスケーター
片足をボードに乗せ、反対の足で地面を蹴って進むキックスケーター。姿勢を安定させたり維持しながら動作を行うためバランス感覚や体幹が鍛えられ、下半身の強化にもなる。
高橋宏文さん
東京学芸大学教育学部健康・スポーツ科学講座教授。1970年神奈川県生まれ。1998年より東京学芸大学に勤務。現在は、運動指導全般において「運動する力」を伸ばす研究を行っている。著書に「子どもの身体能力が育つ 魔法のレッスン帖」(メディアパル)など。
文:松永敦子
イラスト:キタハラケンタ
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