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2022.01.18
日々の買い物でもキャッシュレス決済やネット通販を利用することが増え、現金感覚が薄らぎつつある。支出超過になってしまわないように、しっかりと意識が必要だ。わが子が大きくなるにつれ教育費なども増えていくだろう。
価値観が多様化する中で、子育て中の夫婦はどのようにお金をやりくりしているのだろうか。なかなか友達などと情報交換がしづらいお金事情について、「夫婦の間のお金に関すること」をテーマにしたアンケート調査結果を参考にしてみよう。
ライフプランにおけるお金の部分を総合的にサポートする株式会社シュアーイノベーション(sure-i.co.jp) は、全国の30~40代の男女980名を対象に「夫婦のお金に関する意識調査」(sure-i.co.jp/news/press/entry-578.html)を実施した。
調査ではまず、「家庭内のお金の管理を誰がしているか」を尋ね、約半数が「妻が管理している(55.1%)」と回答。また、毎月の貯蓄額については、3分の1以上が「特に決まっていない(35.7%)」と答えた一方、「3~5万円」と答えた人が半数以上となった。
さて、気になる現在の貯蓄額。「1000万円以上」の夫婦も13.8%いたが、約60%が500万円未満だった。興味深いのは、「お金の管理を誰がしているか」と貯蓄額をクロス集計した結果だ。
夫が管理している夫婦のうち、500万円以上の貯蓄があるのは29.8%、妻が管理している夫婦では42%、別々で管理している夫婦では28.4%だという。妻がお金を管理することが、貯蓄において強みになっている。ここは自分の家庭にも照らし合わせて考えてみたいところだろう。
ところで、あなたはパートナーの貯金額を知っているだろうか。この調査では、「知っている」のは45.3%と、相手の貯金額を知らない夫婦の方が多かった。相手がいくら持っているかは知らずとも、お互いを信頼している夫婦が多いようだ。
さらに、「生活費の中で最もお金をかけていること」では「教育(42.9%)」が1位に。これには子供の他、パパママ自身の自己啓発も含む。世の中の先行きが見通せなくなり、稼ぎ手としての自分磨きに投資するパパママが増えているのだろうか。もちろんこんな時代だからこそ、わが子に様々な機会を与えて可能性を引き出してあげたい考えも少なくないだろう。
最後に「お金に関することで取り組んでいること」は、53.7%が「貯蓄・保険」と答え、資産運用(投資)は31.7%にとどまった。こちらも流動的な社会情勢を背景に、リスクもある金融商品よりは堅実に蓄えたいという心理が窺える。
子育て世帯に10万円の臨時特別給付(所得制限あり)も支給されたが、もう使い道を決めているだろうか。未来世代への投資としての施策であり、わが子のためにどう使うのが効果的なのか、よく考えることが大切だ。
今回の給付にとどまらず、家庭の経済状況に関わらず子供たちが心身健やかに成長していけるような政治が望まれる。そしてパパママが日々真面目に働き、コツコツお金を蓄える姿を見せることも、わが子への教育として必要だろう。
〈調査概要〉
「夫婦のお金に関する意識調査」(sure-i.co.jp/news/press/entry-578.html)
・調査時期:2021年11月3日~11日
・調査対象:30~49歳までの既婚でお子様が1人以上いる男女
・調査方法:インターネットアンケート調査(クラウドワークス)
・有効回答数:980名
文:平井達也
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