2021.06.15
2020.03.26
2021.06.03
例年以上に桜の開花や夏日の観測が早く、地球温暖化の影響を感じざるを得ないこの頃。勤め先でエコ商品の購入に努めたり認証取得に向けて動いたりと、仕事面で温暖化対策に取り組んでいるパパママも多いことだろう。家庭でもできることはたくさんある。買い物でのマイバッグや近場移動での自転車活用も温暖化対策だ。
そして、わが子に地球温暖化について学ぶ機会を与えてあげることもパパママの大切な役目。そう思ったとき役に立つのが子供向けに出版された『はかって、へらそうCO₂ 1.5℃大作戦』だ。
2015年に締結されたパリ協定で、世界の平均気温を産業革命以前と比較してプラス1.5℃に抑える努力をすることが決まった。もちろん日本も批准している。
『はかって、へらそうCO₂ 1.5℃大作戦』では、そのために私たちが何をすべきかを子供にもわかりやすく解説。「はかる編」「へらす編」の名の通り、CO₂の量を「はかって、へらす」のが最大の特徴だ。「はかる編」32ページ、「へらす編」48ページと薄いので、一見絵本のようだがその内容は大人が読んでも学ぶところが多い。監修にあたったのは公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)。
「はかる編」では、地球温暖化の現状や、このまま温暖化が進むと何が起きるのかを解説。その上で、温暖化の原因である温室効果ガスとは何か、温室効果ガスが暮らしのどんなシーンで出ているかを教えてくれる。さらに巻末のワークシートに記入していくと、自分の生活が1ヶ月にどれだけのCO₂を排出しているかを算出することができる。
「へらす編」では、CO₂を減らすためのライフスタイルを提案。「住まい」「移動」「食」「消費財」の観点から生活を見直すことで、実はCO₂をかなり減らせることを明らかにする。まさに地球にやさしい暮らしの手引きだ。
誰もが知ってはいるものの、自分ごととして具体的に捉えられにくい地球温暖化問題。「1.5℃大作戦」では、日々のCO₂排出量を見える化することで、ライフスタイルの見直しが気温上昇の抑制につなげられることを実感できる。子供と一緒に読みながら、わが家ではどう「大作戦」を展開していくか、話し合ってみてはいかがだろうか。
タイトル:はかって、へらそうCO2 1.5℃大作戦「①はかる編」「②へらす編」
出版社:さ・え・ら書房
監修:公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)
判型:B5判
価格:¥2,365(税込)/①はかる編、¥2,915(税込)/②へらす編
文:平井達也
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