2023.11.24
2020.11.24
2024.10.16
東武トップツアーが主催する「まち農ツアー」。今回のテーマは、「有機農業の里」小川町で体験するサステナブルな暮らしだ。
目的地である小川町は池袋から電車で約1時間。東武鉄道が走る東武東上沿線は、始発となる池袋の都会の喧騒を離れ、車窓からはのどかな自然や田園風景が徐々に広がっていき、豊かな山々に囲まれた小川町駅に到着する。
東京への通勤も可能なエリアであると同時に、畑も里山もある自然に恵まれた環境が特徴だ。また小川町では1970年代から有機農業が盛んで、今回訪れた「風の丘ファーム」も、無農薬農業のパイオニアとして環境にやさしい農業に取り組んできた。
今回のツアーでは、参加者親子が緑豊かな自然に囲まれながら野菜の収穫を体験。さらに収穫した野菜を子どもたち自らが料理して食べることで、日ごろ何気なく口にしていた野菜のルーツを学ぶことができる。
当日は、池袋駅に参加者たちが集合。ツアー参加者だけが乗車できる貸し切り列車で、子どもたちはもちろん、大人も期待感がアップする。
出発後の車内では、小川町の賑わい創出課スタッフが、小川町の歴史や魅力を解説してくれた。豊かな水を利用した和紙や日本酒づくりも行われており、近年では都市部からの移住者が増えているという説明を受け、これから訪れる小川町への期待がさらに高まる。
小川町のマスコットキャラクター「星夢(すたむ)」ちゃん。
家族のおしゃべりでにぎわう車内に現れたのは、「小川町七夕まつり」の短冊をモチーフにした「星夢(すたむ)ちゃん」。思いがけないマスコットキャラクターの登場に、子どもたちは大はしゃぎ!
さらに、小川町の人気店「三代目清水屋」のおからドーナツがおやつに配られ、素朴な味わいを楽しむおやつタイムに。
今回、ツアーを体験してくれた三好さんファミリー。
おやつタイムがひと段落した後は、東武鉄道の職員らが登場。現役の車掌として活躍中のスタッフから出される鉄道クイズに、子どもたちも大喜びだ。
楽しい電車トークの中に、電車はCO2の排出量が少なく、環境にやさしい乗り物であるという説明もあり、鉄道好きの子どもたちも大満足の様子。
さらに、子どもたちは実際に車内アナウンスで使用されるマイクを使って「なりきりアナウンス体験」にも挑戦。車掌の帽子をしっかりとかぶり、「次は~終点、小川町です」と真剣にアナウンスをする子どもたちに、「うまいな~」「車掌になれるよ!」の声が。
また東武鉄道スタッフの制服のキッズサイズも用意されており、子どもたちは順番に制服を着用して鉄道スタッフになりきっていた。
イベントが盛りだくさんだった電車移動も終了して、いよいよ小川町に到着!
畑で出迎えてくれたのは、無農薬野菜の収穫体験を行う「風の丘ファーム」の田下さんご一家だ。「風の丘ファーム」の代表を務める田下隆一さんは、40年も前からいち早く有機農業に取り組み、この小川町でも先駆者的な存在である。
「風の丘ファーム」の代表取締役である田下隆一さんと田下さんファミリー。
「風の丘ファーム」では農薬を使用しておらず、連作障害を防ぐためにも多種多様な野菜を育てている。
ツアーで訪れた時は、ピーマンやモロヘイヤ、オクラといったおなじみの野菜に加え、種を自家採取している青なすや、「焼きなすにすると、皮の下がトロッとしておいしいですよ」という白なす、かわいらしいバナナピーマンなどがたくさん実っていた。
「自由にとってくださいね!」の声とともに収穫体験がスタート!
当日は快晴に恵まれ、畑の中も歩きやすい状態だったが、お昼近くとあって日差しはかなり強い。それでも子どもたちは暑さに負けず、野菜と共生する雑草も繁るなか、「こっちにもあったよ!」「うわ~大きい!」と大興奮。
日頃はなじみのない畑の土や、葉が生い茂る野菜の枝もへっちゃらだ。
田下さんご一家が用意してくれた、カット野菜を使ったスタンプラリーも大人気。
また農薬を使用していない「風の丘ファーム」には、小さい生き物もいっぱいだ。「今カエルがいたよ!」「バッタが飛んで行った!」と、野菜そっちのけで追いかける子どもの姿もあり、たくさんの生き物と人間、植物が共存する有機農業について肌で学んでいた。
お昼時を迎え、小川町の公営施設「まちのキャンパスUECHU」へとバスで移動。
この施設はかつて中学校(旧上野台中学校)として使用されていた建物を利用しており、小川町の住民の交流の場となっている。サテライトオフィスやコワーキングスペースとして使われる他、有料で使用できるレンタルキッチンもあり、ここで採れたての野菜を子どもたちが料理する。
調理を教えてくれた、SDGs料理研究家の坂本星美さん。
調理を教えてくれるのは、SDGs料理研究家の坂本星美さん。「トゥインクルさんって呼んでね!」という声に、「かわいい~!」と子どもたちは一瞬で夢中に。
とはいえ、調理時間はみんな真剣。まずは包丁の持ち方、使い方の講義からスタートして、なすとピーマンのカットに挑戦する。「なすやピーマンのヘタも細かく切ったら食べられるんだよ!」という坂本先生に、子どもだけでなく大人からも「知らなかった!」の声が上がっていた。
「母娘の2人で調理することが多いので、みんなで料理するのが楽しそうでしたね。いつもよりたくさん食べているかも」と三好さん。
準備されていたカレーに自分たちで調理した野菜をのせて、「いただきます!」。たっぷり野菜のポトフとサラダ、野菜ラッシーがカレーのお供だ。
野菜ラッシーは、モロヘイヤやトマト、空芯菜、シソなどから好きな野菜を選び、坂本さんが目の前でミックス。簡単にできて子どもも飲みやすいので、「家でも作ってみたいね!」と大好評だった。
開放感のあるテラス席でいただくカレーにも、子どもたちは大喜び。さっきまで畑で枝になっていた野菜を自分で調理する時間は、子どもたちにとって新鮮な体験となっていたようだ。
食後は上階のラウンジエリアに移動して、SDGsを学べるトークタイムに。農林水産省農村振興局農村計画都市農業室長の高橋正智さんと「風の丘ファーム」の田下隆一さん、さらに坂本さんを講師に迎え、食品ロスについて解説してもらった。
難しいお話も、「日本で1年間に出る食品ロスは、アフリカゾウで言うとどれぐらいだと思う?(答えはなんと79万頭分!)」といったクイズ形式にすることで、子どもたちも楽しく学びへとつながっていた。
また、「なすやピーマンのヘタも捨てずにお料理することも、SDGsにつながるんだよ!」という説明に、さっき調理したばかりの子どもたちも納得の表情。
「ご飯は残さず食べる」「マイバッグを持つ」「水を出しっぱなしにしない」といった、暮らしの中でできるお約束についても解説してもらった。
「身近なエリアでとれる旬のものを食べると栄養価も高く、エネルギーロスも防げます。毎日食べるものについて、少しだけ勉強してみてね」。田下さんからの言葉で、トークタイムは終了。この後、東武鉄道に乗って小川町を後にした。
SDGsというと何か難しいことのように感じてしまうかもしれないが、日々の暮らしの中の小さな積み重ねも、環境への貢献へと確実につながっていく。
野菜を楽しみながら収穫し、収穫したものを自分で丁寧に調理していただく今回のツアーは、子どもたちにとって貴重な気づきの体験になったはずだ。
東武トップツアーズ
東武トップツアーズでは、都市農業に関する最新情報とトレンドについて紹介するサイト「まちなか農業ひろば」も運営。公式LINEに友だち登録すれば、今回のような体験ツアーの情報も届く。興味があればぜひ登録してみよう。
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写真:松尾夏樹
文:藤城明子
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