【調査結果】6歳までに絶対にやっておきたいこと8選! 小学校入学前に必要な準備とは

【調査結果】6歳までに絶対にやっておきたいこと8選! 小学校入学前に必要な準備とは
わが子が来春に小学校入学を迎えるパパ・ママは、そろそろ準備が気がかりだろう。身じたくや登校、話を聞くなど、小学生になったら急にできるようになるとは限らない。今から準備しておきたいことをチェックしてみよう。

【小学校入学前に6歳児が身につけたいこと】
まずはどんな準備が必要かをチェック

小学校の入学準備といえば、ランドセルをはじめ学用品をそろえる、学童保育などの手続き、就学前健診など多岐にわたる。さらに、子どもたちは入学と同時に自分でやらなければいけないことが一気に増える。それらを習慣づけていくのも大切な入学準備だ。

子どもだけで通学するようになると、事故も心配だろう。交通ルールは年長のうちに覚えさせたい。他にも身につけさせたいことはいろいろあるはずだ。年長児のパパ・ママ対象に行われたアンケート調査の結果を参考にしてみよう。

【小学校入学前に6歳児が身につけたいこと】
ベスト8の具体的な方法とは

ARINA株式会社が運営する幼児・小学生の保護者向け教育メディア「おうち教材の森」は、日本全国のパパ・ママを対象に「【年長児の保護者限定】小学校入学に向けて意識していることは何ですか?」とアンケート調査を実施した。

回答の1位は「歩道や信号などの歩き方、交通ルールを伝えている」、2位は「毎日の園の支度は自分でするようにしている」、3位「その日の出来事を聞くようにしている」という結果となった。

回答に寄せられた具体的な理由や、身につけさせる方法などを参考にしてみよう。

1位:歩道や信号などの歩き方、交通ルールを伝えている

●1人で歩かせることがないので、家までのルートを覚えて不安なく帰れるようにしたいから。
●小学校までの距離が遠く、交通量の多い道を渡ることもあるので、事故に合わないように注意すべきポイントを伝えるようにしている。
●田舎の方に住んでおり通学距離も2kmあり、通学路には歩道がないところもあり、途中には踏切もあるのでかなり危険があるため、買い物の出先でも交通ルールや横断歩道の歩き方などを伝えている。
●幼稚園は車での送迎だったが、小学生になると歩いて行くことになるので、今のうちから練習して、危険のないようにしておく必要があると思ったから。
●交通事故防止のためもあるが、入学前に親と一緒に何度も歩いた道なら安心して、緊張し過ぎることなく学校生活にスムーズに入っていけるのではないかと思っている。

他の年齢に比べて、7歳児が車にはねられる事故が圧倒的に多いことから「魔の7歳」という言葉も生まれている。

なぜ7歳児の事故が多いのか。「もう小学生だから大丈夫」と周りの大人が気を緩めることが原因にあることが推測されている。もちろん小学生になったからといって、子どもが急に交通ルールに明るくなるわけではない。

※参考:www3.nhk.or.jp/news/html/20230428/k10014050811000.html

また、夏休み明けから秋にかけては事故が増えることにも注意したい。子どもの帰宅時間帯が、だんだん薄暗くなる時刻に重なるのだ。入学前から親が一緒に歩き、何度も子どもの目線に立ってルールや注意ポイントを教える必要がある

2位:毎日の園の支度は自分でするようにしている

●宿題やプリント(お知らせ)を自分で判断してもってきたり準備する必要があるので。
●小学校の毎日の支度を自分でできるようになってほしいので、今はサポートしながら支度をしている。
●自分でできないことは声をかけるようにさせたり、わからないことは聞くように伝えたりしている。
●父、母ともにフルタイムで勤務しており登校時間よりも両親が家を出る時間の方が早いため、小学校に上がった際は子だけで家を出ないといけないため。朝ごはんを時間内に食べる、着替えをする、忘れものがないかなど自分で出来るようにしている。
●学校では毎日持っていく物が違うので、できるだけ負担を少なくしたいから。
●幼稚園のうちは忘れ物をしてもダメージが少ないので、自分の支度は自分で責任を持ってやるように練習できるから。
園の支度を自分でさせることで、持ち物が多い小学校生活にもスムーズに移行できるようにと考えている家庭が多いようだ。また、できない時にどうしたらいいかを教えておくのもポイントだろう。

3位:その日の出来事を聞くようにしている

●子どもから親に報告連絡相談するクセをつけさせたいと思ったため、夕食時に家族で今日の出来事と明日の予定を話すようにしている。雰囲気は固くなりすぎないように留意している。
●その日の出来事を聞くことによって、毎日どんな経験をつんでいるか、楽しいできごと、嫌だったできごとをふりかえって成長してもらいたいから。
●毎日どのように幼稚園で過ごしたのかをしっかり聞くようにしている。そうすることで嬉しいことや困ったことが小学校で出てきても言いやすい環境をと思っている。
●対話が減っていくため、親がしっかり味方でいること、理解者であることを示してあげたいから。
家族で日々の出来事を共有することは、新しい環境で頑張る子どもにとって大きな安心材料になるだろう。

つづいて4位以下にあがった「入学に向けて意識していること」も見ていこう。

4位:ランドセルを持つために自分の荷物は自分で持つようにしている

●小学校の場所が登校班から遠い距離なので、鍵盤ハーモニカやクロムブックなどの重たい荷物を持ち登下校するのを本人が辛い感じると困るので、今から自分の荷物は自分で持たせるようにしている。
●保育園の間は親が荷物を持ってしまいがちなので、声がけしながら徐々にやれるように教えている。
●いつも甘えて荷物を持ってとせがまれるため。
●小学生になれば自分のことは自分ですることが基本だし、その練習として幼稚園のうちから自分の荷物を持つことは、難易度がそこまで高くないと思うから。
●本当はもっと自分のことは自分で出来るようになって欲しいが、まずは第一歩として、自分の荷物は自分で持つように声掛けしている。

5位:その他

●『ひらがなを覚える』兄が入学する際はひらがなを覚えておらず、本人が大変苦労したので。
●『ひらがなの読み書きがある程度できるようにする』一年生になる前から読み書きができる子も多いし、最初の授業である程度スムーズに進めるようにしてあげたいから。
●『早寝早起き、体力増進のためにたくさん歩くようにしている』徒歩通学で距離も遠いため。
●『毎日テストを作っている』子どもとのコミュニケーションのために、算数や国語、英語や図工、クイズなどのテストを作って親子時間を楽しんでいる。
●『箸やうがい、ぬいだ服をたたむなど、出来てるようでまだというものの確認とできるようにすること』出来ないと本人が苦労するのが目に見えているから。
●『知らない人に話しかけられてもついていかないように伝えている』子ども好きな人に話しかけられると、愛想良く返すことが多いので、1人の時についていってしまいそうで心配なため。もし知らない人に「お母さん、お父さんがあっちで待ってるから一緒に行こう」と言われても、それは嘘だから絶対についていかないように伝えている。また水着で隠す部分は大事な部分なので、誰かに見せてと言われても絶対に見せたらいけないよとも伝えている。
●『早く慣れるように、友達とよく遊ぶようにしている』少し人見知りな性格なので、新生活で苦労しないように。

「その他」には学習面の準備、体力作り、安全対策など多岐にわたる内容が挙げられた。わが子が苦手な部分でも、積極的に行動できるよう自信をつけてあげよう。

6位:朝子どもが自分で起きるようにしている

●毎朝起こす面倒を減らしたいし子どもも自分自身で起きれた方がいいと思うので。
●親を頼らずに自ら行動することは大切。
●自分で起きることで生活リズムが整うから。
●習慣づけが大事だから。

7位:一週間の予定を子どもに伝えるようにしている

●小学校に入ると時間割ベースで生活するため、事前の練習として。
●見通しを立てられるように訓練している。
●こまめに予定を伝えると、子どもも安心できて過ごしやすそうなので。
●時間を大切に過ごすことを養うため。
●予定をあらかじめ伝えておくことでトラブルを減らすことができるから。

8位:災害や困ったとき、緊急時にどのように行動をするか考えられるようにしている

●子どもに何かあった時心配だから。
●わが家では、防犯ブザーとGPSを持たせている。使い方を練習させてどんなときも使えるようにさせている。防犯ブザーは外に出るときは常に持たせて、またGPSは固定メッセージが送れるので帰る前に送るようにさせている。
●最近、かなり物騒な事件や事故が多く起きているので、いざというときに正しく行動、逃げられる、判断できる力をつけられるように日頃から話をしている。

【小学校入学前に6歳児が身につけたいこと】
少しずつ繰り返し巣立ちをサポート

小学生になると自分でしなければならないことが急に増える。特に子どもだけで過ごす時間が増えることにより、交通安全の心がけなど、自分で身を守れるようになることが最低限必要になる。

親の庇護から巣立っていくことは、親からすれば少し寂しくもあるが、わが子がこれから生きていくためにどうしても必要なことだ。急な巣立ちは親子とも不安なもの。年長のうちに少しずつ準備を進めよう。

〈調査概要〉
「【年長児の保護者限定】小学校入学に向けて意識していることは何ですか?」
・調査方法:インターネット調査
・調査人数:200人(10代:0人、20代:18人、30代:129人、40代:47人、50代:5人、60代以上:1人)
・調査主体:ARINA株式会社、おうち教材の森
・調査時期:2023年6月20日
・調査レポート:arinna.co.jp/report-33


文:平井達也

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