子供を「ゲーム依存」からどう守る? ネットやゲームを規制する自治体も

子供を「ゲーム依存」からどう守る? ネットやゲームを規制する自治体も
4月より、香川県で18歳未満の子供のインターネット・ゲームを規制する条例が施行された。依存症になるのを防ぐためとしているが、自治体がこうした規制を設けるのは初めてだ。パパママはどう受け止めたらいいのだろうか。

条例による規制に戸惑いも

香川県で今年成立した、18歳未満の子供のインターネット・ゲームを規制する条例。主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研が、664名の働くママたちに条例に関するアンケート調査を行った。

アンケートではまず、この条例を知っているか尋ねている。その結果、56%が「知っている」と回答。

また、条例への賛否を質問すると、賛成が反対の倍以上だったが、「どちらともいえない」もほぼ同数となった。行政による規制には戸惑いがあることがうかがえる。

■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:664名
調査実施日:2020年3月19日(木)~2020年3月27日(金)まで
調査対象者:『しゅふJOBスタッフィング』および『しゅふJOBパート』登録者

パパママが自身の考えを持とう

調査には自由コメントも寄せられている。一部見ていこう。
まず条例に賛成の立場から。

・ひどい話をよく聞く。中毒になってからでは、遅い。ついでに親のゲーム時間も、規制するべき
・法律ででも規制してもらわないと、家庭の中だけでは規制できなくなっているくらい、子供たちにとってゲームの存在が大きい

続いて、反対のママたちの意見だ。

・時間の使い方を学んだり、自分を律する力をつけるのは自分の意思が大切
・罰則がない条例では効果的ではないし、基本的には親vs子だと思うから
・規制、管理ではなく親子の関わりの中で解決することだと思うから

どの意見にも一理あると感じられる。共通するのは、子供がネットやゲームにのめりこむことを心配する気持ちだ。

パパママにまず必要なのは、「子供とネット・ゲーム」についてしっかりと自身の考えを持つことだろう。その上で、わが子の考えはどうなのか尋ねてみよう。そこで「みんなもやっているからやりたい」程度の答えしか返ってこないようでは、親として制限をかけるべきかもしれない。

わが子が真剣に考えた末だと感じられる意見を言えるようになってはじめて、親子で話し合い、個々の家庭のルールを決めていくのがよいだろう。

DATA

株式会社ビースタイル ホールディングス

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