2021.02.18
2020.12.18
2023.04.05
一昔前なら、男の子だから野球が好きなはず、女の子ならお菓子作りに興味を持たせよう、といった固定観念が世の中にあった。しかし、ダイバーシティが広まり多様化が進む今は違う。子供の習い事も個性に合ったものを選んであげたいものだ。
とは言え、さまざまな選択肢がある現代、わが子の伸ばしてあげるべき力や素質などは、親であっても判断をするのは簡単ではないだろう。そんなときは潜在的な興味などを簡単に測定・診断できる新ツールがおすすめだ。
Institution for a Global Society 株式会社(以下、IGS)の新サービス「『私の可能性 発見!』診断」(event.grow-360.com/watashi_kanousei)は、子供の興味と考える力、そして自己肯定感を測定、評価できるツールだ。
テスト方法は難しくない。あるシーンで起きる状況に対して、「どうするか?」「どう考えるか?」を子供がパソコンやタブレットで回答する「診断ゲーム」を行うだけ。
シーンは「おつかいコース」「あそびコース」「お楽しみ会コース」の3種類があるので、申込時に子供がイメージしやすいものを選ぼう。推奨年齢は6~12歳だが、推奨年齢外の子供も申込み可能。
測定結果は「興味・関心パート」と「思考力パート」の側面から明らかになる。「興味・関心パート」では、興味分野やその分野についての能力、おすすめの習い事などがアドバイスしてもらえる。
「思考力パート」では、「課題設定」「論理的思考」「解決方法を発想する力」「創造性」の4つの観点から測定された思考力、そして結果に合わせた家庭での声かけなど、すぐに実践できる学びの方法も丁寧に教えてくれる。
以上が基本コース(¥1,100(税込))。さらにオプション付きコース(¥1,650(税込))を選べば、「自己肯定感・効力感パート」が加わり、簡易チェック結果を解説付きで知ることができ、わが子に合った自己肯定感・効力感の伸ばし方も提案してもらえるのだ。
こちらはスマホやタブレットで子供自身が診断ゲームを行う。回答時間差・指の軌跡・間違いの回数などをもとに、現在の自己肯定感・自己効力感が判定される。
この測定に使われる「潜在連合テスト(IAT)」は、自分では意識していない潜在的な態度を明らかにできるとして、社会心理学分野で国際的に注目されている。IGSはIATをICT端末で行える「IATスマホ診断」の特許を取得済だ。
「『私の可能性 発見!』診断」の監修にあたったのは、岡山大学 全学教育・学生支援機構 准教授の中⼭芳⼀先生だ。教育方法学を専門とする中山先生はこうコメントする。
「単に勉強ができるというのではない、社会で活躍するために必要な力があります。そんな力を『問題を発見し解決できる力』と銘打って、これまでなかった方法で鮮明にすることができたのです。
大切だけどぼんやりしていた力を、明らかにすることができれば、お子様にどんな力があるのかを見出すことも可能になります。これによって、お子様自身も興味のある分野で活躍するために伸ばしたい力を自覚でき、その力を自ら伸ばしていけるようになるでしょう」。
教育法や習い事などさまざまな選択肢が溢れる現代では、わが子の興味・関心の見極めは重要だ。自分の強みは何か、適性は何か……数々の経験をしてきた大人自身でさえも見極めるのは難しい。
まして可能性のかたまりである子供に対しては、印象や感覚で方向づけをしてしまうことは避けたい。日頃のわが子をよく見るとともに、客観的な第三者やシステムによる評価を参考にすると心強いだろう。
文:平井達也
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