「森のようちえん」代表が解説! 子供の“生きる力を育む”アクティブお出かけの秘訣

子供の力を育むために
おすすめのお出かけ先と楽しみ方

親子で気軽に出かけられて、子供の潜在能力をひき出してくれる関山さんおすすめのお出かけ先をピックアップ。楽しみ方や注意したいポイントと共に紹介する。

大きな公園

都会にも、広く自然が多い、子供が駆け回れる大きな公園がいくつもある。東京で言えば江東区にある亀戸中央公園、愛知なら長久手市にある愛・地球博記念公園(モリコロパーク)、大阪なら、豊中市にある服部緑地のようなロケーションだ。

こういった公園の樹木は基本的には造園会社が植えているが、四季を感じられるバランスが考えられているので、良い刺激となり学びにもつながる。春なら桜、秋には紅葉が美しく、どんぐりや木の実も拾うことができる。

アスレチック

身体をダイナミックに使い、時には攻略のために頭脳プレイが必要なアスレチックもおすすめのお出かけ先。選ぶなら、森や自然の近くにあるロケーションがおすすめだ。アスレチックをしながらも、森の凛とした佇まいや新鮮な空気が五感を刺激してくれるはず。もちろん、近くに飛んでくる蝶や鳥など、生き物との出会いも。

ただ、この際気をつけたいのは、「行っておいで」ではなく、パパ・ママも一緒に挑戦すること。それが子供の楽しさを倍増する。

キャンプ

ここ数年流行中のキャンプも、自然がいっぱいでおすすめのお出かけスポットだ。テントという狭い空間に家族でいることで生まれる暖かさや、焚火の楽しさ、さらに、「水をわざわざ汲みにいく」「火を起こしてカレーを2時間かけて作る」などの不便さが、子供の力を育んでくれるはず。

キャンプがはじめてというパパ・ママにはバンガローが手軽でおすすめだ。ただ、最近のキャンプ場は、ツールをレンタルでき、食材も購入できるところも増えている。

親子でお出かけをする時に
気をつけたい3つのポイント

親子でのお出かけを考える際に、より子供と一緒に楽しめて、生きる力も育める3つの方法を関山さんからご紹介。いずれもとっても手軽なので、ぜひ試してみては。

①行き先を子供に決めてもらおう!

子供自身が行きたい場所、したいことを選択してお出かけをすると、ゼロからイチを生み出すイマジネーションが鍛えられ、自分で物事を選択して決める力も育まれる。

ただこういった場合、子供はいつもの公園や遊び場にパパ・ママを案内したがることも。子供によってはハレの日のイベントではなく、日常的に行っていることを好む傾向があるということを知っておこう。海外旅行より、「いつもの公園に10回行きたい」という子も多いのだそうだ。

②親子で一緒に遊ぼう!

遊ぶ時には子供だけに体験させるのではなく、パパ・ママも一緒に楽しむのが大原則。一緒に取り組むことで子供の楽しさは倍増し、「あの時、お父さんがアスレチックで池に落ちた」など、出来事が物語として記憶に残る。

後々、お出かけ先の名前は忘れても、このように、一緒に楽しんだエピソードは長く記憶に残りやすく、どんどん蓄積されるという。家族の大切な思い出の1ページとなりえるのだ。

③パパ・ママが好きなところに一緒に行こう!

パパ・ママの趣味に合わせたお出かけもおすすめだ。例えば、オーケストラが好きならクラシックコンサートに、ミュージカルが好きなら一緒に観劇に行ってもいい。子供がそれを見てすぐに好きになるとは限らなくても、「パパはこういうお芝居に興味があるのだ」と感じることを通して、将来興味を持つ動機になるかもしれない。

何よりも、普段仕事や家事で疲れた顔をしているパパ・ママが、生き生きと笑みを浮かべていれば、子供も嬉しいはずだ。

>>関連記事【子供が力を伸ばす自然体験&見守り方って? 注目の「森のようちえん」代表が解説!】


監修:関山隆一
文:笹間聖子

FQKids VOL.13(2023年冬号)より転載

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