子供の「主体性を引き出す」おうち遊びって? 幼児教育専門家が教える2つのポイント

子供の「主体性を引き出す」おうち遊びって? 幼児教育専門家が教える2つのポイント
大人気のゲーム機や既成のオモチャに夢中の子供たち。このまま買い続けていいの? と悩むパパやママのために、おすすめの選び方やおうちでの遊び方について、幼児教育の専門家にお聞きしてみました。

シンプルなツールで遊びながら
子供の「主体性」を育てよう

世の中にあふれる既製のオモチャやゲーム機器。子供たちの「買って!」の声に対し、何を選ぶべきか悩む親たちは多い。

「ゲーム機や既製品の多くは、それらを作った大人たちに“遊ばされる”もの。子供たちは遊んでいるのではなく、指示をなぞり、サービスを消費しているだけです」。

そう語るのは、幼児教育の専門家である横山洋子さん。本来の“遊び”とは自分で考え、自分で作り出すもの。「子供は棒1本や紙1枚でも遊べます。1本の棒でこんなこともできる、あんなこともやろうと自分で遊びを作る中で、子供にとって大切な主体性が育ちます」。

もちろん、小さな子供が考えた遊びはうまくいかないこともある。そこで試行錯誤を重ね、時には「ママ! これ手伝ってよ!」と親に手助けを頼むことで、コミュニケーション能力も育っていくのだ。

「子供が大好きな“ごっこ遊び”も、人と関わる経験を積むチャンス。人形相手にひとりで“ごっこ遊び”をするのも楽しい時間ですが、そこに親も参加して、子供にとって想定外の反応を返すことで、人と関わる能力や対応力が育ちます」。

子供の“遊び”に親が参加する時は、「子供に決めさせる」や「子供の言いなりにならない」がポイント。子供の自主性を尊重しつつも、違う意見があることに気づかせることが、子供の成長につながるはずだ。

とはいえ、日々忙しく、子供との“遊び”の時間を捻出するのも難しいパパやママもいるだろう。また、子供も5歳ぐらいになると“ひとり遊び”のスキルを身につけ、自分が興味のあることを追求できるようになっていく。

“ひとり遊び”をしている子供に対しては、「これ面白いね!」とひと言声かけて。子供は自分に興味を持っている親の存在を実感して、親からの「面白いことを考えるね」という認められた言葉によって、自己肯定感も高まるはずだ。

「無理に一緒に遊ぶ必要はありませんが、子供と関わるひと時は、親にとってもいやしの時間。日々成長する姿を見ることが励みとなり、親子の信頼関係も深まります」。

どんな遊びが
「主体性」を引き出す?

遊び方が決まっていると
「主体性」は育たない

既成のオモチャで遊び方が決まっているもの、またゲーム機器などは、決められた指示をクリアすることが目的となっており、子供の「主体性」や「想像力」は育ちにくい。また既定の路線をくり返すことになるので、子供たちも飽きやすい。

自ら創り出す遊びで「主体性」を育てる
シンプルな棒や紙を使って自分で“遊び”を生み出し、「こんなことができる!」と遊ぶことは、自分で考え、自分で行動することにつながり、自然に子供の主体性が育つ。本来の“遊び”とは、子供が自分で創り出すものだと考えよう。

おうち遊びで引き出せる非認知能力

●主体性:自分で考え、自分で行動して自分で責任をとる力
●思考力
●自尊心
●感性
●挑戦意欲
●自己肯定感
●粘り強さ
●シミュレーション力

教えてくれた人

横山洋子さん

千葉経済大学短期大学部こども学科教授。幼稚園・小学校の教諭として17年間の現場を経て現職。近著『才能が大きく育つ! こどもおうちあそび大全』(永岡書店)の他、著書・監修書多数。


文:藤城明子

FQKids VOL.12(2022年秋号)より転載

人気の特集・連載記事 人気の特集・連載記事

〈特集〉「おうちで・楽しく・短時間で」実践に使える英語力をみにつける
〈特集〉非認知能力をはぐくむ「おんがくのチカラ」
〈連載〉アフロ先生・阪田隼也さんの「大人と子供が響き合って、育ち合う」
〈連載〉てぃ先生の子育てお悩み相談室
〈連載〉佐藤卓/親子の「デザイン的思考」入門
〈連載〉和田明日香さんの「むずかしくない食育」
〈連載〉小島慶子さんが語る「子育て 世育て 親育て」
〈連載〉平田オリザ “わからない”を超えるチカラ -演劇×コミュニケーション能力-
〈連載〉照英さんが実践する「子供の才能を伸ばす接し方・話し方」
〈連載〉谷崎テトラの「未来の地球人育て」
〈連載〉鶴岡そらやすの「LGBTを通して子育てを考える」
<特集>今からやっておきたい ワクワク進級・入学準備
<特集>休日や春休みどこにいく? 親子でお出かけ
<特集>非認知能力を伸ばす習い事

FQKids | これからの幼児教育を考えるメディア

Follow us!