2020.04.10
2023.01.02
2022.10.23
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ものを大切に扱うことや愛着を持って接することは、おもちゃとの付き合いに欠かせない。壊れてしまった時は、捨てるのではなく「直して使う」ことも選択肢として考えたい。
「遊んでいるうちに、おもちゃが動かなくなったり壊れてしまったりすることもあるでしょう。自力で直すことが難しいものもあるかもしれませんが、パパやママが直すことは子供にとって嬉しいものです。
大人はぜひ、『元気にしようね』などと声をかけながら、修理をしてみてください。子供の心には、直してくれたパパ・ママにありがとうという気持ちが芽生え、ものに対する愛着がよりわいてきます」。
また、おもちゃを大切にすることは、いつもそこにある安心感を得られ、愛されていたことを知る機会にもなる。
「人間は嬉しい時もあれば悲しい時もあり、心は日によって変化します。そんな中で、自分にとって大切なものが近くにあることは、とても心強いもの。“いつでもそこにある”という存在は、子供にとって安心感につながるのです。
また、子供たちが大きくなって、『あなたが小さい時はこうやって遊んでいたのよ』などと思い出話を聞くことで、愛されていたことを実感する機会にもなりますね」。
東京おもちゃ美術館/おもちゃコンサルタント
岡田哲也さん
NPO法人芸術と遊び創造協会 人材育成事業部、東京おもちゃ美術館ディレクターとして、展示・イベント等の企画、運営に携わる。現在、東京おもちゃ美術館及び、全国の姉妹おもちゃ美術館の人材育成などを担当し、全国の幼稚園・保育園・子育て支援センター等で、おもちゃと遊びを広げるワークショップを展開。おもちゃのデザイナーとして、おもちゃを使ったあそびの研究・実践も行う。おもちゃコンサルタント、駒沢女子短期大学・植草学園大学・京都女子大学非常勤講師。
文:鈴木有子
FQKids VOL.11(2022年夏号)より転載
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