2020.10.12
2021.12.06
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「布製がいい」「温もりがあるから木のおもちゃがいい」などと聞くことがありますが、特定の素材だけが良いわけではありません。木には木の、プラスチックにはプラスチックの良さがあります。大切なのは、素材と遊びがマッチしていること。“おもちゃを適材適所で楽しむ”という考え方で、素材の個性や特長を活かしたものを選ぶようにしましょう。
おもちゃには、プラスチック製に木製、金属製、布製、紙製など、さまざまな素材があります。おもちゃと聞くと、市販品を思い浮かべますが、昔の子供たちは、石や植物などで遊んでいたものです。草花で冠を作ったり、葉っぱを浮かべたり、身近な自然物も遊びを生みます。
おもちゃは、子供に渡すだけではなく、まずは大人も一緒に遊ぶことが大切です。上手にできた時には一緒に喜んでみてください。子供は遊ぶ様子を見守られることで、絶対的な安心感に包まれます。「あれをやってみよう」「こうしてみよう」とさまざまなことにチャレンジできるようになります。
音が鳴ったり光ったりするなど、機能が揃ったおもちゃは、遊んでいて楽しいものです。でも意外にも、何も発しない“面倒見の悪いおもちゃ”も、子供の心を掴みます。例えば、シンプルな積み木は、両手に持ってカチカチ音を鳴らしたり、並べたり、高く積んだりおうちを作ったり、遊び方によって関わり方は変わります。遊びが限定されていないことで、自由で豊かな発想を育みます。
おもちゃと過ごす時間は、子供に次いで親も長いものです。おもちゃを選ぶ時は「親子で楽しめるものは何か」という視点も大切。パパやママが好きなものを選ぶのも良いですね。
東京おもちゃ美術館
日本と世界のおもちゃに出会える施設。遊んだり作ったりする体験が可能。
公式サイト:art-play.or.jp/ttm
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公式サイト:artplaylab.jp/toy/consultant.html#seminar
東京おもちゃ美術館
/おもちゃコンサルタント
岡田哲也さん
NPO法人芸術と遊び創造協会 人材育成事業部、東京おもちゃ美術館ディレクターとして、展示・イベント等の企画、運営に携わる。現在、東京おもちゃ美術館及び、全国の姉妹おもちゃ美術館の人材育成などを担当し、全国の幼稚園・保育園・子育て支援センター等で、おもちゃと遊びを広げるワークショップを展開。おもちゃのデザイナーとして、おもちゃを使ったあそびの研究・実践も行う。おもちゃコンサルタント、駒沢女子短期大学・植草学園大学・京都女子大学非常勤講師。
文:鈴木有子
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