2023.03.10
2022.10.17
2022.10.22
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子供の習い事ランキングで常に人気トップクラス。王道とも言えるのがスイミングだ。全国各地にプール施設も充実しているので、始めやすいのがいいところ。
コロナ禍により、プールを敬遠する動きもあったが、プール指導を再開する学校も増え、新たな盛り上がりをみせている。スイミングのメリットは、なんといっても体力向上だろう。また、水中での3次元的な身体の動きが、想像力や神経系の発達へ良い影響を与えるという考えもある。
スイミングスクールの利用も有効だ。中には、親子向けのレッスンプログラムを用意しているところもあるので、教え方がわからないという親には心強い。大人にとってはストレスの解消やダイエット、さらには成人病予防の効果さえ期待できそうだ。生涯スポーツとして、まさに身一つで長きにわたり取り組むことのできるスポーツと言えるだろう。
「ゲームが子供の成長に良くない」というマイナス面が強調されていたのは昔のこと。今は教育的価値も見いだされ、世界的なプロスポーツ市場が誕生している。
テレビゲームやコンピューターゲームになじみ深い親世代にとっても、eスポーツは新しい世界である。世界的に熱狂をみせ、市場規模は10億ドルを超え、2024年には16億ドルを超える勢いとも言われ、オリンピック競技の正式種目として採用されるのではないかという話もあるほどだ。
プレースタイルはオンラインでのゲーム対戦とは言え、長時間に及び集中力が必要で、技術や知能も求められるため、なかなかハードなスポーツと言える。そのため、ストイックな鍛錬に加え、メンタル面での強化は不可欠であり、忍耐力や自己抑制の育みも期待できる。親子で何気なく始めたことがきっかけで、子供が将来プロになる可能性だって十分にある。
歩くことは運動の基本で、非認知能力向上のヒントもたくさんある。コース設計から休憩の計画まで親子で話し合うのが重要。
親も子もスポーツ経験に乏しいのであれば、まずは歩くことから。すべての運動機能の基本となるウォーキングこそ、スポーツの原点とも言える。
山や川など、特別な場所に出かける必要もなく、近所の散歩でも十分だ。親子で手をつなぎ、最初はゆっくり歩く。目線を下げ、家の周りに何があるか探索するのも良い。見慣れた場所でも「意識して歩くこと」が重要で、新たな発見につながる。子供に好奇心が芽生えたら、帰宅後図鑑で調べる習慣をつけたい。
トイレや休憩、天気の急変など、判断が求められる場面はいくらでもある。散歩のスタート前から「計画」、散歩中は「判断」と、親子で考え、能力を伸ばそう。
男女ともに世界のトップを競うスター選手の存在も、テニス人気の大きな一因。年齢を重ねても続けられる生涯スポーツとして、健康維持に大きく貢献する。
プレーできる場所は全国各地にあるので、簡単に取り組みやすいスポーツのひとつと言える。瞬発力が養われる全身運動であることに加え、瞬時の判断や駆け引きが思考力を養う。
ゲームはシングルスとダブルスに大別できる。親子が1対1で対戦を楽しむこともできるし、ペアを組んで攻守の役割分担を連携する醍醐味もある。忍耐力や自己抑制、社交性や思いやりの育みが期待できる。
これから始めるのであれば、テニススクールの利用がおすすめだ。就学前からテニスに触れることができるキッズクラスや、親子が参加対象のレッスンを用意しているところもある。スイミングと同様に、生涯スポーツとして長く親子で楽しむことも可能だ。
東京2020オリンピックで初採用されたスポーツクライミングの1競技。日本選手のメダル獲得で注目度もUP。老若男女が楽しめるとあって、ボルダリングスポットも全国各地に増加中。
ボルダリングには腕力が必要なのではと敬遠している人もいるかもしれない。ところが、身体が小さく体重が軽い子供の方が早く上達することも少なくない。実際には腕の力だけでなく、全身のバランスを保ちながら、体重移動して上っていくというメカニズムだ。
ボルダリングの効果としては、運動の基礎とも言えるバランス感覚に加え、体幹やインナーマッスルを養うことが挙げられる。ゴールまでの道のりを考えながら壁を登ることで、論理的思考や忍耐力の育みも期待できそうだ。
親にとってのおすすめポイントは、全身運動によるボディラインの引き締めだろう。また、肩こりや腰痛の予防改善や、目の疲れ・ストレスの軽減など多岐にわたる。
動画サイトなどを利用して、家に居ながら取り組めるのも魅力。身体への作用に加え、雑念が頭の中を駆け巡る「モンキーマインド」を解消して、集中力を高める効果も。
ヨガは、呼吸方法・姿勢・瞑想の組み合わせにより、身体と精神の緊張を解いて心の平穏と安らぎを得るものとされる。身体的にさまざまな効果をもたらすほか、集中力や感情コントロール力の向上といったメンタル面に及ぼす影響も大きい。己の内面を知ることが他者との協働に与える影響は、子供の心身の発達への好影響がありそう。
これまではインストラクターから直接レクチャーを受けるのが主流であったが、オンラインで行うヨガも普及した。また動画サイトを探せば、多彩なキッズ向けヨガプログラムがある。おうち時間も増えた中で、親子で気軽に実践できるのは嬉しい。親子で一緒に取り組むヨガは、お互いの安心感や信頼感を築くのにも最適である。
小宮山利恵子さん
スタディサプリ教育AI研究所所長。国立大学法人東京学芸大学大学院准教授(教育AI研究プログラム)。早稲田大学大学院修了。国内外での教育・キャリア情報を鋭意発信中。
文:木村悦子
FQKids VOL.11(2022年夏号)より転載
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