2022.01.23
2021.01.16
2022.01.16
新しい年を迎えた今、心新たに何かを始めたりチャレンジしたりするチャンスでもある。親子で何か目標を立ててみるのもいいだろう。わが子が今年頑張りたいこと、頑張るべきことは何だろうか。
目標に向けて努力し、達成したときの嬉しさを味わうことは子供を大きく成長させる。コツコツ頑張る力は、話題の非認知能力にも挙げられるものだ。そして達成感は自己肯定感につながる。アンケート調査をもとに、親としてどうサポートしてあげられるか考えてみよう。
株式会社栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、「小中高生の家庭の新年の目標・抱負に関する調査」を実施した。昨年2021年の、子供の目標に向けた頑張りやパパママのサポートを振り返る内容だ。
まず、「子供は、2021年の目標・抱負を決めていたか」について、小学生家庭の54.2%が、中高生家庭も含めた全体では46.3%が「決めていた」と回答。さらに、保護者自身が目標・抱負を決めていた家庭においては、子供が目標を決めていた割合は、全体で63.9%へとアップ。親自身の姿勢の影響は大きいようだ。
Q.子供は、2021年の目標・抱負を決めていましたか?
では、子供は具体的にどのような目標を決めていたのだろうか。小学生は「受験に関する目標・抱負」「学習習慣に関する目標・抱負」「生活習慣に関する目標・抱負」がトップ3となった。コロナ禍に揺れた1年だっただけに、意識して勉強を継続しようとする子供たちの姿が浮かぶ。
Q.2021年の子供の目標・抱負は、どのような内容でしたか?
子供が2021年の目標を決めていたという保護者に、わが子が目標に向けて努力していたか尋ねている。中高生も含め、「とても努力していた(39.9%)」「やや努力していた(55.3%)」と、ほとんどの親が子供の努力をちゃんと認めていることが読み取れる。遊びたい盛りの小学生なら「やや努力」で十分ほめるに値するし、実際、子供たちはよく頑張ったのだろう。
さて、ここから気になるパパママの応援体制だ。「子供が目標・抱負を決める際、どのようなことに気を付けていますか。または、今後子供が目標・抱負を決めるとしたらどのようなことに気を付けたいですか」の質問回答を見てみよう。
最も多かったのは「子供自身が主体的に決めた目標にする」こと。小学生の保護者の60.6%に上った。自分で決めてこその目標だ。親が目標を立ててしまっては子供のモチベーションは上がらない。また、自分で目標を定めることは、責任を持つことにもなる。パパママたちはそうしたことをちゃんと踏まえているようだ。
Q.子供が目標・抱負を決める際、どのようなことに気を付けていますか。または、今後子供が目標・抱負を決めるとしたらどのようなことに気を付けたいですか。
「子供の目標・抱負達成のために、保護者が助言・手助けをしたことがあるか」「目標・抱負達成のために、どのような助言・手助けをしたか」も質問。約9割の小学生の保護者が「助言・手助けをしたことがある(89.8%)」と回答した。最も多かった助言・手助けは「褒めたり、励ましたりする言葉をかけた」だった。褒められることはモチベーションをアップさせる。わが子が地道に努力する姿をちゃんと見て、伝えてあげよう。
Q.子供の目標・抱負達成のために、どのような助言・手助けをしましたか?
そして小学生保護者の約半数は「達成までのスケジュールを一緒に立てる」という形でのサポートもしている。目標を掲げるということに慣れていない子供には効果的な支援だ。もちろんその後の進捗状況の把握にも役立つ。
最後に、「子供が目標・抱負を達成する際に経験した苦労エピソードや、おすすめのサポート方法」も寄せられているので紹介しよう。
・頑張れば達成できるレベルの目標を決めて、子供の力がもっと伸びそうならばより高い目標を追加。あくまでも最初の目標をゴールにして、追加分はできたらいいね! のトーンで声かけをすると、どんどん伸びていった。(小4保護者)
・友達と筆で目標を大きく書き並べて写真撮影! 楽しいイベントになり、目標も友達と前向きに話していた。(小5保護者)
・やる気が出ない時は、子供の気分が上がるような課題をいくつか用意し、その中でどれをやりたいか決めさせる。自分で選択するので、取り掛かりやすくなる。(小6保護者)
・漠然とできそうにない目標か、簡単すぎる目標か、どちらかになりがちなので、「こんな自分になったら素敵だ!」と想像力を働かせる。そこへの道筋を目標に落とし込むようにすると、気持ちよく目標を立てることができる。(小6保護者)
わが子はこれからの長い人生で、目標を立てて頑張るという体験を無数にくり返していく。いかに適切な目標を立てるかが、人生を楽しむポイントとなるだろう。子供時代はそのトレーニング期間でもある。大人になっても目標を達成することは難しいが、ワクワクしながら考え、取り組む時間を親子で共有することで、良い手本を示してあげたいものだ。
小学校でも、学期始めには「今学期のめあて」といったものも立てる。先輩パパママの経験談を参考に、家庭でも親子で新たなチャレンジを企ててはいかがだろうか。
〈調査概要〉
・対象:小学1年生~高校3年生の子供を持つ栄光モニター会員(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)
・方法:インターネット調査
・期間:2021年11月11日(木)~25日(木)
・回答者数:492名(うち小学生保護者216名(43.9%)、中高生保護者276名(56.1%))
文:平井達也
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