2022.10.27
2024.05.10
2021.11.22
公園の遊具で遊ぶ子供たち。公園の名前はイタリア語で「Giardino delle bambine e dei bambini di tuttoil mondo」。
2021年5月末、ミラノに「世界の子供たちの公園」という新しい公園がオープンした。この公園はイタリアで「子供と青少年のため権利のための協約」の制定から30周年を記念して建設されたもの。プロジェクトにはユニセフが協賛しており、今後はユニセフのボランティアがこの公園で子供向けのイベントなどを企画する予定。
オープニングセレモニーにはジュゼッペ・サーラ、ミラノ市長(右)も参加。
立地はミラノ中央駅のすぐ近くという、あまり治安が良くないゾーンだが、あえてこの地区に子供たちが安全に遊べる公園を作ったこともミラノ市にとっては大きな意味がある。安全のためこの公園に入れるのは子供とその保護者のみ。開園は8時~20時までで、夜間は閉鎖される。
Comune di Milano│Green. The Children’s Garden in Piazza Luigi di Savoia
HP:www.comune.milano.it/-/giornata-mondiale-dei-dirittidell-infanzia.-inaugurato-il-giardino-delle-bambini-e-deibambini-in-piazza-luigi-di-savoia
文:田中美貴
キャンプは本の読み聞かせ、工作やゲームなど内容盛りだくさん! 陸地、海など動物の生息地を学ぶコースと、動物がどんな動きをするのかを学ぶコースの2種類がある。
3500種類以上の動物がいるサンディエゴ動物園で、6~8月に開催されるサマーキャンプ。動物たちの野生での暮らしを学べるとあって、アメリカの子供たちに人気がある。学年ごとに12人のグループにわかれて、1日6時間のプログラムに5日間参加する。
動物の専門家から、動物に自分の味方だと思ってもらえる方法を学んだり、動物を至近距離で見たり、餌やりもできる。ホッキョクグマやパンダなど、なかなか触れられない動物の本物の毛がついたプロップ(小道具)に触れるチャンスも。普段から動物に関わるエキスパートから教わる内容は充実していて、親からの評価も高い。
Classic Camp Kindergarden|San Diego Zoo
HP:zoo.sandiegozoo.org/kids-programs/classic-camp-kindergarten
文:大山真理
解放感あふれる、海辺での体育の時間も充実している。
教室で行われる授業は時として、生徒にとってありきたりになりがち。しかし、学ぶ場所を自然の中に移したらもっと効果的に勉強がはかどるのでは? と考えたイギリスの教師陣が編み出したのが、「ビーチ・スクール」。
海辺に出向けば、砂浜が立派な「青空教室」に! 現役教師が立ち上げた「Teaching Ideas」というサイトでは、イギリスの幼稚園・小学校で活用できる教育用教材を公開。その中で紹介している「ビーチ・スクール」は、子供たちが海辺の生物観察、討論などを通じて、多くが学べる「自然教育のプラットフォーム」として、イギリスでブームになっている。
Visiting The Beach | Teaching Ideas
HP:www.teachingideas.co.uk/fi eldwork/visiting-the-beach
文:稲葉かおる
教育省による告知イメージ。「LA SCUOLA D’ESTATE」とはサマースクールの意味。
新型コロナウイルスの影響で、イタリアでは今年度、多くの期間がオンライン授業となったため、全国的に学習が遅れている。そのような遅れを取り戻すことを目的に、国は5億1000万ユーロ(約660億円)の予算を投じて、小中高生の希望者を対象にサマースクールを行う。
6月は国語、算数、(中学生以上は英語も)を強化、7、8月には体育、美術、音楽なども加わる。ロックダウンで精神的にダメージを受けた子供たちを通常の社会生活に導く目的もある。ちなみに本来、イタリアの夏休みは3ヶ月もあるのだが、今年はいつもと違った夏休みを送ることになる子供たちもいそうだ。
Piano scuola estate 2021
HP:pianoestate.static.istruzione.it/index.html
文:田中美貴
アウトドアレッスンで発表会の練習を行う生徒たち。いつもと違う環境に、子供たちもご満悦。
4歳から大人まで、幅広い世代がプロのダンサーからトレーニングが受けられるバレエ教室「Yu Xin Ballet School(ユーシン・バレエスクール)」。新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけて、同教室では、公園を使って週末にアウトドアのバレエレッスンやアクティビティを開催している。
「例年なら発表会はコンサートホールで開催しますが、2021年はバーチャルで配信予定です」と話すのは、同スクールの創業者ユー・シンさん。バーチャル発表会の会場も、もちろんアウトドア。シンさんは「子供たちの安全を確保するため、また、自然とつながるために、アウトドアのレッスンはとても大切です」と語る。
Yu Xin Ballet School
HP:www.yuxinballet.com
文:大山真理
お菓子の製造過程を見て学べる「Fazer Experience Visitor Centre」、子供から大人まで誰でも歓迎する。
フィンランド首都圏の子供たちの社会科見学は、今も昔もFazer(ファッツェル)の工場が定番だ。Fazerとは、フィンランドを代表するチョコレートの製造元として名高い、食品業界の大手企業。支社は北欧諸国やバルト三国などに広がり、製品は日本を含む世界40ヶ国に輸出されている。
フィンランド人のソウルフード、Fazerのチョコレート。
新型コロナウイルスの影響で多くの教育機関が訪問を見送ったが、清掃やソーシャルディスタンス、1グループ10人までの制限など、コロナ対策に細心の注意を払い、夏休み期間中に家族やグループ向けのガイドツアーやお誕生会の開催を受け付けている。
Fazer Experience Visitor Centre
HP:www.visitfazer.com/en
文:靴家さちこ
FQ Kids VOL.07(2021年夏号)より転載
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