子供へのクリスマスプレゼントにおすすめ! 読み聞かせにぴったりな人気絵本4選

絵本専門士・JPIC読書アドバイザー
尾場瀬淳美さんに訊く!
わが子に贈りたい「絵本の選び方」

子供たちがまず興味を持つのは自分の身近なものです。子供の絵本の3本柱は『どうぶつ』『のりもの』『たべもの』。3つの中に必ず子供の好きなものがありますよ。

子供が好きなものを見つけたら、それに関連した絵本をどんどん読んであげてください。例えば乗り物の図鑑を気に入っているのであれば、乗り物が出てくる絵本もおすすめしてあげたり。子供が何かに興味を示した時、それを見逃さないようにするのが大切です。

また、絵本を贈ったらぜひ、肉声で読み聞かせをしてあげてください。5歳ぐらいの子であれば文字はわかりますし、ひとりで絵本を読むこともできます。それでも、やはりお母さんやお父さんが読み聞かせてあげるべきです。

本のあらすじは大人になれば忘れてしまうかもしれませんが、絵本を読んでもらったという体験そのものが愛された記憶になります。

不思議なおきゃくさまの正体は?

ぐりとぐらのおきゃくさま
作:中川李枝子 絵:山脇百合子
福音館書店 ¥900 対象年齢:3歳~

子供たちが大好きな『ぐりとぐら』シリーズのクリスマス絵本。ある冬の日、雪合戦をしていたぐりとぐらが家に戻ると、台所にはケーキを焼くひとりのお爺さんが。顔には白いひげ、壁に掛かった真っ赤な上着や帽子、この不思議なおきゃくさまの正体は……? 心温まる絵柄やストーリーはもちろん、謎に迫る楽しみも味わえるロングセラーです。

問/福音館書店
TEL:03-3942-1226

半世紀以上愛される名作!

てぶくろ ウクライナ民話
絵:エウゲーニー・M・ラチョフ 訳:内田莉莎子
福音館書店 ¥1,000 対象年齢:3歳~
てぶくろの中に、ねずみやうさぎ、おおかみ、くままで、動物たちが次々と入っていくユーモラスな作品。『てぶくろの中はどうなっているんだろう?』と想像力を働かせながら楽しめる物語です。日本語訳での初版は1965年。半世紀以上も定番の絵本として愛され続けている。実物のてぶくろと一緒に贈ればいっそう思い出に残るプレゼントに。

問/福音館書店
TEL:03-3942-1226

はじめて贈る絵本にぴったり

「だるまさん」シリーズ(3冊ケース入り)
作:かがくいひろし
ブロンズ新社 ¥2,550 対象年齢:0歳~

3歳以下へのプレゼントならまず間違いないのがこちら。『だるまさんが』『だるまさんと』『だるまさんの』の3冊が特製のケースに入ったセット。コミカルで可愛らしいだるまさんの絵本は、親子での読み聞かせにぴったり。0歳から声を出して笑ってくれると評判の人気シリーズです。赤ちゃんにはじめて贈る絵本としてもおすすめ。

問/株式会社ブロンズ新社
TEL:03-3498-3272

美しい切り絵が飛び出す特別な一冊

クリスマスのまえのよる
文:クレメント・C・ムーア 絵:ニルート・プタピパット 訳:きたむらまさお
大日本絵画 ¥3,000 対象年齢:3歳頃~

トナカイのソリでやって来る優しいおじいさん……。そんなサンタクロースのイメージを最初に描いたとされるクレメント・C・ムーアの詩がポップアップ絵本に。ページをめくれば飛び出す美しい切り絵は、目にした時の感動も格別。絵本としてはやや高価な価格帯ですが、特別な1冊を親子で読んだ記憶は子供たちにとって何よりのプレゼントになるはず。

問/株式会社大日本絵画
TEL:03-3294-7861

教えてくれた人

絵本専門士・JPIC読書アドバイザー
尾場瀬淳美さん


文/辺川銀

FQ Kids VOL.04(2020年秋号)より転載

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