2021.11.27
2020.04.21
2020.11.22
授業では、専用のアプリケーションがインストールされたタブレットを使ってプログラミングを実施
2020年の春、プログラミング教育が小学校における必修科目となった。その一般的な目的として、コンピューターをより良い社会づくりに生かす姿勢や「プログラミング的思考」の育成などが掲げられている。なお、プログラミング的思考とは、コンピューターやプログラミングの知識に根ざした問題解決型思考。日常生活などで問題にぶつかった時、論理的に解決の糸口を探して問題を解決する力にもつながるとされている。
2003年の設立以降およそ17年間にわたり、ロボット製作とプログラミング教育を施してきたCrefusは、国内におけるSTEM教育のパイオニアだ。Crefusのクラスは、子供たちが思わず夢中になるほどユニークで魅力的。また、未来に実現するであろう、さらなる技術革新や社会の変化を楽しみ、人生をより豊かにしていくチカラを育むことを目的としている。
Crefusでは年長から高校生までが学んでおり、学年に応じたクラスが設定されている。
また、授業では毎回、“狙い”が設けられ、その“狙い”にもとづいた授業が行われる。この春から年長向けのクラスでは、プログラミングの入門にあたる授業が実施されている。ブロックでのモデル製作などを通して物事を順番に実行する考え方を身につけてきたという。今回取材したのは、今年度の年長向けクラスでは初となる、タブレットを使用しロボットを動かす授業だ。
なお、年長向けのクラスにタブレットを使ったプログラミングの授業が導入されのは、今年度のこと。年長でも十分に理解できるよう、年齢に応じたプログラミングの授業が設定されているという。
アイコンがイラストで描かれており分かりやすいため、直感的な操作が可能。初めてタブレットを使ったプログラミングを行う子も、スムーズに学習に馴染めるはずだ
今回の授業では、トンボをモチーフにしたロボットを製作。身近に存在する昆虫をモチーフにすることで、子供たちはより大きな関心をもって、生態などを学べたよう
興味があることに夢中になる。そして、その過程で出会った課題に時間を忘れて取り組みながら、問題解決につながる知識や思考力を身につける。これが、Crefusが考える理想的な学習方法だ。机に向かって知識を詰め込む学習スタイルは、Crefusでは採用されていない。
作ったトンボのロボットが思いどおりに動かないという、ちょっとしたハプニングも。子供が自ら、これまでのプログラミングの過程を鑑み、動きを修正するシーンが見受けられた
また、クラスにおいて、算数、生物、宇宙、歴史、地理など多岐にわたるテーマを採用しているのも、特筆すべき点。ブロック製作という楽しい経験を通して、子供たちの興味をさまざまな分野へ広げることが、その目的だ。例えば、年長向けのクラスでは、身の回りに存在する生き物や乗り物をロボット製作の題材にし、その生態や働きなどをレクチャーしたり、適宜地図を用いて、東西南北の概念や地図の見方を教えたりしている。
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