工作や料理から子供の可能性を引き出す! 片桐仁の「クリエイティブ教育論」

工作や料理から子供の可能性を引き出す! 片桐仁の「クリエイティブ教育論」
俳優・声優、芸人、ミュージシャン、多摩美術大学出身の彫刻家。一体何者かわからないくらい、マルチな才能で引っ張りだこの片桐仁さん。2人の息子さんと過ごす日常の中から“子供の可能性を引き出す”ヒントをもらった。

「工作」は一家のライフワーク!?
家族全員で取り組むことも

以前より片桐さん親子は、子供向けのワークショップによく足を運んでいたそう。また、親子で工作系の媒体に出演したことも。おのずと2人のお子さんは、工作好きになったよう。

(左)家族総出で、NHKアナウンサー・望月啓太さんの似顔絵対決。“似顔絵を描かずにいられない顔”なのだそう。(右)春太さんが工作の授業で作った金メダル。パパには「男」、ママには「雨」と書かれたメダルをプレゼント。

「この前家族で里帰りした時、時間がたっぷりあったので、春太は折り紙で遊んでいましたね。しかも作っていたのは、工程が何十もあるクワガタです。あと、最近、難読漢字に興味をもつようになったので、細長い磁石を買ってきて、家族全員で漢字を組み立てたりしました」。

どんな「料理」も意外と簡単!
時には豪快に楽しもう

「普段はあんまり料理をしないけど、先日、妻に頼まれてキーマカレーを作りました」と、片桐さん。長男と試行錯誤しながら、クミンやコリアンダー、ターメリックなど、複数のスパイスを組み合わせてキーマカレーを作り上げたそう。

煮込んだキーマカレーを味見。次男は辛いものが食べられないため、マイルドな味付けにするのを忘れない。次男の春太さんとパン作りに挑戦! 粘土遊びのように楽しめるのも、パン作りの魅力。

お子さんが料理を楽しめるよう、心がけていることは?「いちいち口や手を出さず、なるべく任せるようにしていますね。意外ときちんとやってくれますよ」。

縦横無尽に広がる、「子供の興味」
なるべく手助けしてあげたい!

昨年の夏休みの自由研究として、次男の春太さんは「1冊の子供雑誌に使われている、各ひらがなの数」すべてを大調査。表紙から中のページにあるひらがな全てをハサミで切り貼りするという重労働を、家族総出で見事やり遂げた。

また、次男の活字への興味が広がるよう、後日「ニュースパーク(日本新聞博物館)」にも足を運んだそう。

「旅先」でのハプニングも
忘れられない思い出に

家族とともに、国内外の各地を旅してきた片桐さん。印象に残っている旅のエピソードをうかがった。

(左)今夏は、沖縄・石垣島を訪問。沖縄はお気に入りの場所のひとつで、過去に複数回訪れている。(右)仕事の関係で地方を訪れる際は、家族を伴うことも。写真は、香川県・直島に家族で訪れた際のワンシーン。

「5家族で行った南アフリカは、忘れられないですね。滞在中は朝と夕方の2回、サバンナを車で激走しながら、ライオンやゾウなどを見て回りました。ほんと、贅沢な旅でしたね。でも、近くにある危険地帯に向かって、別の家族のお子さんが走ってっちゃって。『そっちは行くなー!』って、大騒ぎになりましたね(笑)。そんなことも含め、いい経験になりました」。

Profile

片桐仁 JIN KATAGIRI
1973年、埼玉県生まれ。多摩美術大学時代に小林賢太郎と共にラーメンズを結成。その後、ドラマや映画、個展開催など多方面で活躍中。Eテレ「シャキーン!」「ピタゴラスイッチ」などでも声の出演多数。
@JinKatagiri_now


文:緒方佳子
写真:松尾夏樹(大川直人写真事務所)

FQKids VOL.01(2019年冬号)より転載

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