子育て支援をもっと利用しやすく! 「こどもまんなか応援サポーター」企業の事例3選

子育て支援をもっと利用しやすく! 「こどもまんなか応援サポーター」企業の事例3選
子育て支援の1つとして注目されている「こどもまんなか応援サポーター」とは、どのような仕組みなのだろうか。今回はサポーターとしての取り組みを行う企業3社とともに紹介する。

<目次>
1.子育てしやすい社会を目指す「こどもまんなかアクション」とは
2.「こどもまんなか応援サポーター」として取り組む企業3選
スタジオアリス
日本生命
ANAグループ
3.子どもたちが健やかに成長できる機会を

 

子育てしやすい社会を目指す
「こどもまんなかアクション」とは

いま、さまざまな子育て支援が進められている中の1つ、「こどもまんなかアクション」をご存知だろうか。子どもや子育てにやさしい社会に向けて社会全体の意識改革を後押しする、こども家庭庁発の取り組みだ。

「こどもまんなか宣言」の趣旨に賛同する企業・個人・地方自治体などが「こどもまんなか応援サポーター」となり、自分たちにできることを実践し、取り組んだ内容を自らSNSなどで発信していく、というもの。

こどもまんなか宣言
すべてのこどもや若者たちが幸せに暮らせるように、常にこどもや若者の今とこれからにとって最もよいことは何かを考え、社会全体で支えていくこと
※参照:こどもまんなかアクションファクトブック/こども家庭庁 より

 
それぞれができることに取り組み、正解がないからこそ悩む子育てを応援する、新感覚のサポート方法だ。そんな「こどもまんなか応援サポーター」として、さまざまな企業が取り組みを行っている。今回は、編集部が注目した3つの企業をピックアップして紹介する。

編集部PICK UP!
「こどもまんなか応援サポーター」
として取り組む企業3選

スタジオアリス

全国47都道府県で438店舗、写真スタジオを多角的に展開しているスタジオアリス。子どもの成長に携わる企業として、子どもの社会課題の解決に寄与すべく、今年6月に「こどもまんなか応援サポーター」となることを宣言し、積極的に取り組んでいる。

スタジオアリスの
こどもまんなかアクション事例

みんなで子育てPROJECT

助産師さんによる講演やマタニティヨガ、マタニティ撮影などが受けられる「マタニティセミナー」や、ベビーマッサージ、赤ちゃんの足形サービス、身体測定サービスなどが受けられる「ベビーセミナー/ワークショップ」、さらにスタジオでの授乳室開放、公式サイトでの子育て情報発信など、すべて無料で利用することができる。

こども向け社会体験アプリ
「ごっこランド」

子どもたちが大好きな“ごっこ遊び”を通して、インタラクティブに社会のしくみを無料で学べる社会体験アプリ「ごっこランド」(株式会社キッズスター提供)に、「スタジオアリスのきねん撮影ごっこ!」を出展。

ゲームを通して記念撮影の楽しさを体験することができ、撮影した写真を眺める時間の大切さや喜びを学び、家族の絆を深めることができる。

アリスシッター

スタジオアリスグループの、24時間気軽に検索・予約ができる派遣型ベビーシッターサービス。通常保育・送迎、病児・病後児保育にも対応しているので、子どもの体調不良で困った時や、仕事や家事で忙しい時など、保護者に代わってサポートしてくれる。

問/スタジオアリス

日本生命

“子育ての壁や不安がない社会”をみんなで考え、共に作っていく「NISSAY ペンギンプロジェクト」を推進している日本生命保険相互会社は、「こどもまんなか宣言」の趣旨に共感・賛同し、昨年7月に「こどもまんなか応援サポーター」となることを宣言した。

日本生命の
こどもまんなかアクション事例

スポーツ教室

桐生祥秀選手によるかけっこ教室

日本生命の野球部・女子卓球部による「野球教室」「卓球教室」、会社所属の陸上競技・桐生祥秀選手による「かけっこ教室」を全国各地で開催。日本を代表するアスリートとの触れ合いを通じて、子どもたちは身体を動かす楽しさを感じたり、将来の夢や希望を考える機会にもなる。

参加者・保護者からは「プロの技を間近で見られて、子どもがイキイキしていた。」と好評のようだ。

小学生向け芸術鑑賞教室「ニッセイ名作シリーズ」

公益財団法人ニッセイ文化振興財団と協働で、全国各地の小学生を本格的なミュージカル公演などへ無料招待している。1964年の開始時からの招待者数は累計800万人を超え、多くの子どもたちに観劇体験を通じた「豊かな情操」や「多様な価値観」を育んでもらえるよう取り組んでいる。

「出前授業」「受入授業」

全国の中学校・高校に向けて出前・受入授業を実施しており、金融教育の一環としてライフデザインや保険の大切さを、全国の職員が講師となり直接伝えている。子どもたちが自分自身の将来について考え、未来を切り拓いていくきっかけとなることを願い、取り組んでいる。

参加した学校の教師からは「その道のプロの方が授業してくださるのは大変貴重だと思う」、生徒からは「進路で悩んでいたが、人生設計についていろんなことを教えて頂けたので自分の中で考えが変わるとてもいいきっかけになった」といった感想があがっている。

問/日本生命

ANAグループ

国内最大手のエアライングループであるANAグループは、将来を担う子どもたちが健やかで幸せに成長できる社会の実現に向け、昨年の9月19日「育休を考える日」を機に「こどもまんなか応援サポーター」を宣言している。

ANAグループの
こどもまんなかアクション事例

空港や機内でのサービスの充実

機内にはおむつ交換台付きの化粧室や紙おむつ(メリーズM、Lサイズ)が備わっていたり、座席を利用しない子ども用に、機内に取り付けるベビーベッドを予約することができる。

搭乗前後の空港内ではベビーカーを借りることができたり、2歳以下の小さな子ども連れまたは妊娠中の場合は先に機内に案内してもらえるなど、子ども連れや妊娠中ママの渡航サポートが充実している。

ANA Blue Monsters

ANA所属社員アスリートやANA社員が、子どもたちのワクワクや夢中を一緒に探すパートナー「Blue Monsters」として、スポーツに関する多彩なオンラインプログラムやリアルイベントを提供。

​オンラインで全国各地の仲間とダンスの練習をし、本番当日は飛行機の目の前で披露できるプログラムや、オリンピック出場選手たちが全国各地で開催しているアイスホッケースクールに参加できるプログラムなど、ANAならではの魅力的な内容がたくさん。

各プログラムへの参加はANA Blue Monstersから予約できる。

ANAそらぱす教室(搭乗支援教室)

特別支援学校を対象に、修学旅行前に悩みや不安を払拭し、安心して飛行機を利用できるよう、搭乗支援教室を実施。修学旅行や団体旅行等でANA便を利用する際の空港での搭乗手続きから保安検査、機内への搭乗、着席、降機の一連の流れを、座学および疑似体験を通して学ぶ機会を設けている。
※特別支援学校の中学部および高等部のうち、「肢体不自由」または「知的障がい・発達障がい」のある生徒が在籍する学校(首都圏エリアならびに伊丹空港、関西空港、新千歳空港、福岡空港から公共交通機関で約1時間半程度のエリア)が対象

問/ANA

子どもたちが健やかに
成長できる機会を

こどもまんなか応援サポーターの活動にはさまざまな形がある。各地域で行われるイベントでは、子どもたちが安心して遊べる場が提供されたり、親子で楽しめるプログラムなども開催されており、こういった活動は、子どもたちの自立心や社会性を育てる助けとなる。

「こどもまんなかアクション」の公式LINEアカウントでは、「こどもまんなか応援サポーター」のさまざまな事例や情報を知ることができるので、身近なアクションをチェックしてみてはいかがだろうか。


文:FQ Kids編集部

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