子供が生まれて変わる「夫婦の関係」照英さんが妻と仲良くいるための秘訣は4つの努力

子供が生まれて変わる「夫婦の関係」照英さんが妻と仲良くいるための秘訣は4つの努力
芸能界きってのおしどり夫婦として知られる、俳優でタレントの照英さんですが、仲の良い夫婦でいられるための秘訣や、夫婦のルールはあるのでしょうか?

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夫婦でも程よい距離感と
プライベートを確保しよう!

僕が感じているのは、夫婦でも、相手のことを「知りすぎない」方がいいということですね。あまりにも探りすぎるとイヤなところまで見たくなってしまうし、聞きたくなってしまうから。

僕は細かいところまですごく気になってしまうんです。相手のことが心配だから、「これしたの?」「あれはどうしたの?」「どうしてそうなっちゃったの?」と聞きたくなってしまう。でも、そんなこと彼女からしたら「私の勝手でしょ」となりますよね。入り込みすぎると余計なことまで見えてしまうから、互いが窮屈になってしまう。

だから、いい距離感でお互いのプライベートの時間をキープするのがパートナーへの思いやりだと僕は思っています。夫婦だから一緒にやりたいことも多いけれど、共有しすぎないことが大切。

言いたいことがあっても、「それはそれでいいんじゃない」と思えるように努力する。結婚して常にそれを考えています。ただ、いまだにできていないときもあるかもしれませんね。夫婦の永遠のテーマです。

子供の前で夫婦喧嘩
する派? 絶対しない派?

僕と女房は互いにぶつかってしまうタイプ。吠えちゃう同士なんですよね。だからお互いに「聞く」努力はすごくしています

夫婦喧嘩も、特に子供の前ではしないように気をつけていますが、どうしてもしてしまうこともあります。

ただし、ケンカしているところを見せるのも、悪いことばかりじゃない。子供に親の性格を知ってもらう、いいチャンスだと思っています。もちろん、互いに手を出してしまうとか、暴言を吐くとか、子供が傷つくようなケンカは絶対NGですが、少しさらけ出すようなケンカも時にはあっていいと思っています。

子供のことでケンカをしてしまうことも、ありますよね。例えば子供がテストで悪い点数をとってしまったとき。「なんでこんなことになるんだ」「それは前に説明したでしょう?」なんて夫婦でケンカになることがありますが、それを子供に見せることで、自分のためにケンカになっているんだと気づいてもらうことも必要です。

そんなとき僕は、「今パパとママがケンカしているのは、仲が悪いからじゃなくて、君のことをお互い真剣に考えているからケンカしているんだよ」と子供に伝えています。「こんなケンカを見たくないんだったら、君も頑張らなくちゃいけない」って。

かといって、なかなかすぐに成績が上がるわけではないですが、パパとママがケンカするほど大事なことなんだと伝えることが、頑張るきっかけになってくれたらなと思っています。

「アピール合戦」はやめて
互いに「理解合戦」をしよう

子供が生まれたら、夫婦の距離感は変わりますよね。それまでは何をやっても楽しいし、何をやっても幸せ。お互いの思いやりが熱かった。でも子供が生まれると、女房は子供を大切に育てたい気持ちでベクトルが変わるし、僕もいい意味で支えるものが増えたと思っています。

2人の時間が少なくなってくると、それがトラブルになることも。「私はあなたがいない時にちゃんとやっています」「いや俺だってやってるよ!」なんてアピール合戦になる。

つきあっている時にはそんなトラブルはなかったはず。夫婦になった瞬間に「やった」「やらない」を競い合うようになってしまうので、そこは競わず、理解する努力を競い合う「理解合戦」をするのがおすすめです。

細かいこだわりを捨てる努力をするのも、パートナーと素敵な生活をおくるための第一歩。僕の場合、結婚したばかりの頃は「洗濯物はこういう風に畳んでほしい」といったこだわりがありましたが、そんなこと数年経てばどうでもよくなる。昔に比べて、そういう部分のケンカは減りました。

料理の味にこだわる人もいますよね。「味噌汁はこの味噌じゃなきゃ」とか。でも、相手が作った料理を毎日食べていれば、それが一番おいしくなるのが当たり前。死ぬ直前に何が食べたいかを聞かれて「君が作った〇〇を食べたい」と言わせたら作り手の勝ちです。

女房は僕をペースに乗せるのがすごくうまい。休みの時にごろっと寝ていても、「またそんなところで寝て!」なんて言わずにすーっと通り過ぎていく。それをされると思わず腰を上げて「何かしようか? 君は休んでいたら?」と言ってしまう。

彼女は「〇〇やって」なんて言わなくても、僕の動かし方を知っているんですよ。転がされているなと思いますが、気がつけばお米をといで、ご飯を炊いています。

この先子育てを終えて、3人の子供が成人を迎えたら、夫婦の関係もまた変わってくるんでしょうね。今はそれが楽しみで仕方ありません。

PROFILE

照英(しょうえい)

1974年生まれ。俳優・タレント。学生時代、やり投げで全国区の選手として活躍。その後ファッションモデルとして活動し、『星獣戦隊ギンガマン』で俳優デビュー。芸能界にフィールドを広げ、現在は司会やリポーターを務めるなど、幅広く活動している。私生活では、3人の子供のパパとして子育てに奮闘中。等身大の子育て論が、子育て世代に強い共感を呼んでいる。

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文:藤城明子

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