有明に新オープン! 環境問題×STEAM教育を楽しく体験できる施設とは?

有明に新オープン! 環境問題×STEAM教育を楽しく体験できる施設とは?
体験を通してCO2削減を学べる施設「Panasonic GREEN IMPACT PARK」が、有明のパナソニックセンター東京1階に新オープン。2・3階の「AkeruE(アケルエ)」も合わせて、STEAM教育を楽しく体験することができる。

地球温暖化を身近に考える
体験スポットがオープン

地球温暖化を肌で感じる今、CO2削減は待ったなしの社会課題だ。しかし、地球規模の課題だからこそ、身近に感じて行動につなげることが難しい。

そこで、この春にぜひ家族で出かけてみたいのが、2023年3月に有明にオープンした「Panasonic GREEN IMPACT PARK」、そして同施設内に2021年にオープンしている「AkeruE(アケルエ)」だ。編集部が実際に訪問して体験してみたレポートをお伝えする。

環境問題×STEAM教育を楽しく学べる
施設の魅力を体験レポート!

「CO2ゼロショウルーム」で学ぶCO2削減
場所は、2050年に向けてCO2を3億トン削減することを目指しているパナソニックグループの拠点「パナソニックセンター東京」。このパナソニックセンター東京の建物自体も、「CO2ゼロショウルーム」を掲げており、純水素型燃料電池などのクリーンエネルギー活用や省エネ設備を導入している。

この春オープンした1階の「Panasonic GREEN IMPACT PARK」は、一般来場は予約不要、入場無料。家族で気軽に足を運ぶことができる施設だ。

まず、アニメーションムービーで未来の地球の深刻な問題(地球温暖化・資源枯渇)を学び、それを解決するために展示を見ながら知恵を集める……というストーリー仕立てとなっている。

ムービーでは、「君たちの孫の世代」と名乗るキャラクターが、自分たちの状況(未来)を変えるために今(現代)すぐに行動して欲しいと訴えかける。じゃあ一体何をすればいいのか……それを学んでアクションにつなげることが、この施設のコンセプトとなっている。

実際にアクションを起こすきっかけに
まず、「CO2ってどんなときに出るの?」「電気をつくるとCO2が出てしまうの?」といった展示では、見るだけでなく、触って遊んで体験しながら学べる仕掛けとなっていた。

例えば、CO2を減らすための発電方法の展示は、天気によって太陽光・風力・火力と発電所を切り替えながら、街に電気を送電するゲーム形式の体験ができる。1人ではクリアが難しいので、家族で協力してチャレンジすれば盛り上がること間違いなしだ。

そして、「今までどおりのくらしだとCO2って減らないの?」「限りある資源を上手に使うためには?」というコーナーでは、より身近なアクションを学ぶことができる。

無駄のない電気の使い方やリサイクルといったよく知られている取り組みの他、サーキュラーエコノミーやアップサイクルといった新しい考え方についても、楽しみながらわかるように工夫されていた。

最新の環境テクノロジーだけでなく、家ですぐに取り組めることもわかるので、子供も大人も実際にアクションを起こすきっかけになるはずだ。

同施設内の「AkeruE(アケルエ)」でSTEAM体験!
1階でPanasonic GREEN IMPACT PARKを楽しんだら、続いてぜひ行ってみたいのが、2階・3階の「AkeruE(アケルエ)」だ。こちらは2021年にオープンした施設。当時はコロナ禍の最中だったため、まだ体験していない方も多いのではないだろうか。

アケルエは、知性を育む科学館の要素と、感性を育む美術館の要素を兼ね備えた「クリエイティブミュージアム」だ。1階と同じくSDGsの視点からの学びに加え、サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、マスマティクスの分野を融合した「STEAM教育」を体験することができる。

2階は無料で入場自由、3階は有料(1人700円・未就学児は無料)で事前予約制だ。

ものづくりができる
クリエイティブミュージアム

2階の無料フロアは、人と自然の調和を学ぶ体感型展示空間がある「GAIA(ガイア)」、休憩もできる交流エリアの「CHAOS(カオス)」、ワークショップ(事前申込制)が開かれている「TECHNITO(テクニート)」がある。

そして3階の有料フロアは、まさに「クリエイティブミュージアム」といった新感覚の空間になっていた。ここでは、展示を見たり体験するだけでなく、自分で手を動かして作品を作ることができる


「COSMOS(コスモス)」というエリアでは、さまざまな材料が豊富に用意されたブースがあり、子供だけでなく誰でも好きなように工作を楽しむことができる。来場している子供たちは、テーマから発想したものを、子供ならではの感性を生かして自由に作っていた。作った作品は展示することもでき、それを見ているだけでも楽しい。

「ASTRO(アストロ)」というフロアでは、さまざまなクリエイターやアーティストの作品と、作品を構成するしくみや原理を分解した原理展示が展示されている。


「アート」と「テクノロジー」を掛け合わせた、見て触って楽しめる作品が多く、子供はもちろん大人もわくわくできる空間となっていた。

なお、2階の「テクニート」のワークショップでは、3Dプリンターやレーザーカッターなどを使い、プログラミングや電子工作などを組み合わせたものづくりができる。こちらは事前申し込みが必要だが、ちらっと覗いてみただけで、次はぜひ申し込んでから来てみたい! と感じた。

春休みに家族で未来を感じる1日を

今回、1階・2階・3階と合わせて見学をしてみて、特に小学生の子供と一緒に行くと1日じっくり楽しめそうな施設だということがわかった。1階・2階は無料で入場自由、3階は有料で事前予約制なので、ぜひ予約をしてから行ってみてほしい。

子供と一緒に環境問題を解決するアクションを学び、テクノロジーを活かしたクリエイティブに触れて、未来を感じることのできる1日になるはずだ。


文:FQKids編集部

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