2023.05.22
2020.05.17
2023.11.10
コロナ禍から日常が戻ってきたはずの今年の夏、代わって活動の妨げとなったのは記録的な猛暑だった。「危険な」という表現が当たり前になった暑さに、お出かけをためらったファミリーは少なくなかっただろう。
ようやく外出が心地よい気候になり、秋こそは、と意気込むのは大人も子どもも一緒だ。親子連れはこの秋、どこへ向かおうとしているのだろうか。アンケート調査の結果を各家庭の予定の参考にしてほしい。
子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社は、今年の秋はどこにお出かけする予定かについて、ユーザーアンケートをもとに調査・分析を行った。
まず、今年の秋はどこにお出かけする予定かを聞いた結果だ。
出典:いこーよ2023年9月ユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
1位は「公園・総合公園(48%)」だった。2位が「テーマパーク・遊園地(41%)」、3位「動物園・サファリパーク(33%)」と続く。他に「果物狩り・収穫体験・農業体験」や「アスレチック」もベスト10にランクイン。野外人気が明らかになった。
調査結果を今年の夏休みのものと比較したグラフでは、興味深い傾向が示されている。
出典:いこーよ2023年9月ユーザーアンケート/2023年8月ユーザーアンケートより//いこーよ総研調べ
夏休みの調査では「プール」「お祭り」「花火大会」と、季節モノがベスト3に。他に今回の秋の結果に比べて夏に人気の高かったものを見ていくと、「ショッピング」「室内遊び場」「博物館・科学館・美術館」「学び系のお出かけ(工場見学、社会見学、体験施設など)」と、屋内施設が並んでいた。
一方、そんな夏休みに比べて秋に人気を伸ばしたものとしては「公園・総合公園」「テーマパーク・遊園地」「動物園・サファリパーク」「果物狩り・収穫体験・農業体験」「牧場」「植物園・フラワーパーク」と、屋外施設ばかり。
今年はお出かけ先として「夏は屋内」「秋は屋外」とはっきり志向が分かれた。やはり夏は高温の危険を避けて冷房の効いた屋内へ、気候が良くなった秋に屋外へ、という心理が働いたと推測できる。
では、同じく気候が良かったGW時期との比較ではどうだろうか。コロナ禍前の2019年のGWと今年の秋との調査結果も比較している(※2019年のデータはGWの予定について聞いており、季節が少しずれるため、お出かけ先ジャンルの回答選択肢にも多少の違いがある)。
出典:いこーよ2023年9月ユーザーアンケート/2019年3月ユーザーアンケートより/いこーよ総研調べ
2019年GWに比べて、この秋10ポイント以上人気を伸ばしたお出かけ先は、「公園・総合公園」「テーマパーク・遊園地」「動物園・サファリパーク・牧場」「果物狩り・収穫体験・農業体験」とすべて屋外。今年の秋のアウトドア人気は、やはり特徴的なようだ。
調査結果では、今年の秋のお出かけ先は特に屋外人気が顕著に現れた。背景には夏の猛暑による影響がありそうだが、これは今年だけで終わりそうにない。地球温暖化で夏は確実に昔より暑くなっている。
このままでは四季すら無くなってしまうのではないかと不安に感じる昨今、四季がある幸せを子どもたちに伝えるためにも、気候の良いシーズンを逃さずに屋外でのレジャーを思い切り楽しみたい。
〈調査概要〉
「2023年秋のお出かけ調査」
・調査方法:インターネットアンケート
・調査地域:全国
・調査対象:いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザ
・調査期間:2023年9月4日~21日
・サンプル数:225サンプル
・調査分析:いこーよ総研
・調査レポート全文:research.iko-yo.net/solutions/research/10384.html
文:平井達也
編集部のオススメ記事
連載記事