2022.07.21
2023.05.24
2023.03.17
子供に聴かせる音楽は童謡と決めてかかる必要はない。幼いうちからいろいろな音楽に触れさせることで子供の耳は育ち、自分好みの音楽を見つけられる可能性がある。
例えばクラシック音楽は、子供の感性を育むともいわれている。あまり縁がなく過ごしてきたパパ・ママにとっては、どうやって親しめばいいのか悩ましいかもしれないが、大丈夫。これからクラシック音楽を楽しんでみたい親子の強い味方になってくれそうなアプリを紹介しよう。
公益財団法人ソニー音楽財団は、2022年3月から無料アプリ『子育てクラシックナビ』で、子供がクラシック音楽に親しめるよう、コンサート情報や動画などを配信してきた。
先日のアップデートにより加わった新機能を含めて、その楽しさを見ていこう。
まずは「コンサート情報」。カレンダーにこれから開催されるコンサートが並ぶ。地域や日付から検索することができ、あらかじめ住んでいる地域を登録しておくことで、近隣開催のコンサート情報をすぐチェックできるようにもなる。
今回のアップデートで、気になったコンサートに「いいね」を押してお気に入りリストに登録し、簡単に確認できる機能が追加された。
次に「動画」だ。財団の公式YouTubeチャンネル「こどものためのクラシック」で公開されている60以上の子供向けの動画を視聴することができる。コンテンツはコンサートの動画ではなく、子供がクラシックの世界に入っていけるように基礎知識を紹介したものだ。未就学児、小学生、中高生と対象の年代別に分けられているのもありがたい。
子供がついスマホの別機能を触ってしまったり、動画再生後に別の動画に移ってしまったりしないよう、ロックをかけてアプリ内の遷移を制限することもできる。こちらも動画に「いいね」を押すと、お気に入りリストから簡単に再生することができる機能が追加された。
また、音楽家や楽器、名曲などクラシックに関わるさまざまな知識が詰まっている「よみもの」は、パパ・ママが読んでも楽しいだろう。
そして注目はアップデートで新たに加わった「ゲーム」。クイズと絵あわせの2つがある。
クイズに挑戦して答えと解説を読むことで自然にクラシック音楽に詳しくなっていく。正解するごとにスタンプがたまっていくので、親子で競っても楽しそうだ。
絵あわせは、並べられたカードを1枚ずつめくって同じ楽器の絵柄のカードを見つけていく、神経衰弱ゲーム。同じカードをそろえると、その楽器の役割を解説で学ぶことができる。
すべてのカードをそろえると、そろった楽器による演奏を映像で見たり聴いたりして楽しむことも。8枚のカードで達成できたら4種類の弦楽器で四重奏を視聴できるといった具合だ。
クラシック音楽というと、これまでは敷居が高いというイメージが漂っていた。しかしそんな風潮も変化しつつある。例えば、オーケストラがゲーム音楽を演奏するといったコンサートも数多く開催され、幅広い層がクラシック音楽を楽しむようになってきた。
クラシック音楽の流れにある現代音楽は、ロックやジャズなどポピュラー音楽と影響を与えあっている。子供たちは、そんな音楽を先入観なくボーダーレスに楽しむことで、さらに豊かな感性を養っていけることだろう。
文:平井達也
編集部のオススメ記事
連載記事