2023.05.09
2022.12.19
2022.07.10
この夏、子供にたくさんの思い出を残してあげたい。久しぶりにお出かけムードが高まる夏だ。アウトドアや観光、行きたいところはたくさんあるが、子供の興味や学びにつながる体験をと、ホテル業界でもいろいろなプランが企てられている。
今回紹介するのは、歴史や美術に強みを持つ都内のホテルが、子供の学びを意識して用意しているプログラムだ。一泊の体験でわが子が大きな発見をし、これからの人生につながる可能性をつかむかもしれない。
東京都目黒区にある「ホテル雅叙園東京」は、敷地内のオフィスビルをはじめ、ビジネスのダイナミズムに隣接した非日常空間に90年以上の伝統を受け継ぎ、2,500点もの日本画や美術工芸品に彩られたミュージアムホテルだ。
そのホテル雅叙園東京が8月から展開するのが「サマーエクスペリエンス2022」。職業体験、食育体験、芸術体験ができる3つの子供向けプログラムだ。
まず、「キッズホテリエ体験」は、文字通り子供がホテリエを体験できるというもの。キッズサイズのユニフォームが貸し出され、ホテル英会話のレッスンを受ける。そしてネームバッジをつけてベルスタッフに挑戦。パパ・ママを出迎えてくれるわが子の姿に胸が熱くなりそうだ。人に喜んでもらえるよう振る舞う心に目覚めるだろう。
土日祝除く2022年8月1日(月)~8月31日(水)に宿泊および5日前までにプログラム予約した親子、1日3名限定。
「見て触れて学ぶ~食体験~」では、ホテル内のレストラン New American Grill “KANADE TERRACE”で、旬の魚の種類や栄養などをクイズを取り入れたワークショップで学べる。講師を務めるのは管理栄養士だ。レクチャーのあとは学んだ魚をメニューに取り入れたランチコースを親子で味わえる。食を通してつながる命について親子で話すきっかけにしてみよう。8月8日(月)、9日(火)の2日間限定開催。料金は8800円(大人・子供共通/税込・サ別)。
そして、東京都指定有形文化財「百段階段」を擁するホテルならではの催しが、毎年大好評を博している「和のあかり×百段階段2022~光と影・百物語~」。
一般:¥1,500(税込)、学生 :¥800(要学生証呈示)(税込)、未就学児:無料。
昭和初期に建てられた、日本の建築美の粋とされる木造建築を舞台に、光と闇が繰り広げるスペクタクル。放置竹林を再利用したサステナブルな竹あかりの展示もある。竹林の放置は近年問題になっており、環境について考えるきっかけにできそうだ。開催期間は7月2日(土)~9月25日(日)まで。
子供が学校や幼稚園・保育園から少し離れて、新たな学びに触れる格好の機会が夏休み。パパ・ママにとってもゆっくりわが子と過ごす時間を持ち、その成長を実感するチャンスだ。
いろいろな体験を親子で共にする中で、わが子に予想以上に自主性や知識欲、感性が育っていることに驚くシーンもあるだろう。子供の成長力をだんだん信頼できるようになること、それは親自身の成長でもあるのだ。
文:平井達也
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