2020.02.17
2021.12.26
2021.04.16
「教育総合展(EDIX)東京」は、学校はもちろん、保育園から各種スクール、企業研修といった成人教育まで教育業界全体にわたる5つのEXPOからなる総合展だ。今回は「保育・幼稚園ICT化EXPO」が初開催。人材不足解消や業務効率化のために取り入れたいシステムや、AI時代に向けて重要度が増しているSTEAM教育のアイテム、デジタル教材など、あらゆる教育現場の課題解決に役立つ230社以上の製品・サービスが出展する。
今回開催される5つの展示会をご紹介しよう。
コロナ禍を機に急速に進む教育現場のIT化。なかでも、特に導入が求められるオンライン授業のほかに、事務支援といった業務支援システム、電子黒板やLAN・ネットワークなどのICT機器、PCやタブレット端末など、デジタル教材やコンテンツなどが一堂に見られる。
環境の変化に即した新たなニーズに対応することが求められている学校や教育施設。空調や水回り、机椅子など最先端アイテムはもちろん、感染症対策や防犯・防災といった近年注目の課題に対応した設備も出展される。
わが国でも伸長していくであろうSTEAM教育。その教材、教育システムが勢ぞろい。プログラミングやものづくり教育、理科・科学実験教材、EdTech、AIロボット、VR・AR関連など、教育ツールの現在と未来が一望できる。
今後は保育園、幼稚園の運営もICT化がますます不可避に。幼児教育にデジタルツールをどう取り入れていくかという課題もある。勤怠管理や登園管理アプリ、保護者との連絡ツールや働き方改革支援システム、デジタル教材、知育教材、プログラミング教材などを実際に試したりレクチャーを受けることができる。
社会変化の加速化、ライフサイクルにおける勤労年数の長期化にともない、社員・職員の育成、研修の重要性は増している。業界・業種ごとの研修や英会話・AI研修のサービス、オンライン研修、講師の派遣、研修会場の提供などを展開している企業が出展する。
未だ収まらないコロナ禍においても、「教育総合展(EDIX)東京」には足を運ぶだけのメリットがある。
まず、出展企業に現場の課題を具体的に相談した上で、解決に見合った製品を実際に試し、比較できること。通常は自分でネット検索をしたり、営業担当者を呼んで説明を受けたりと、製品やシステムを比較検討するには大幅な手間や時間がかかってしまう。教育 総合展ではデモ体験なども交えて、企業の担当者と課題を具体的に相談し、複数を比較して検討できるのだ。
そして、情報収集の場としても最適だ。出展企業は最新の製品やサービスを持ち寄っている。具体的な導入事例なども聞けるだろう。5つの構成展から思いがけないヒントとなる出会いも期待できる。
さらに、保育・教育業界の第一人者によるセミナーにも注目だ。保育園の日常をつぶやく発信が大人気で、弊誌でも「てぃ先生の子育てお悩み相談室」を連載中の保育士・てぃ先生や、学校改革で成果を上げている横浜創英中学・高等学校の工藤勇一校長など多数の講師を迎える。現場の課題に合った講演はぜひチェックしたい。
もちろん会場では、全参加者へのマスク着用と検温の徹底、消毒液設置や常時換気、医師・看護師常駐、セミナー会場での座席間隔確保など、徹底したコロナ感染対策が実施される。
教育に関わる仕事は人の成長を支える営みであるだけに、やりがいもあるが困難も伴う。この教育 総合展で、現場の困難を解決すべく奮闘しているプロたちと、有意義な出会いを果たしてほしい。
〈開催概要〉
●総称:第12回 教育総合展(EDIX)東京
12th EDUCATION EXPO JAPAN(EDIX)tokyo
●会期:2021年5月12日(水)~14日(金)
●時間:10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
●会場:東京ビッグサイト(青海展示棟)
●主催:リード エグジビション ジャパン株式会社
※1:同時開催展を含む、同種の展示会との出展社数および製品展示面積の比較
文:平井達也
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