
2020.06.04
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2025.06.06
2025年5月22日(木)、一般財団法人うみらい環境財団が、TOKYO FMホールにて「日本財団 海のそなえシンポジウム2025」を開催した。日本ライフセービング協会、日本水難救済会とともに、日本財団が企画・統括する海のそなえプロジェクトの取り組みの1つだ。
昨年度に引き続き田村淳さんや、新たに横澤夏子さんらが登壇し、「データ」「フローティングアイテム」「教育プログラム」の3つの観点で水難事故予防についての議論が行われた。
このシンポジウムから、子育てファミリーが知っておきたい水難事故予防策をピックアップして紹介する。今年の夏、子どもたちと安全に海を楽しむために、ぜひチェックしてほしい。
今年5月にWEBサイトとInstagramで公開された「これで、おぼれた。『おぼれ100』」は、溺れ経験のある1,002人を対象にしたアンケート調査から、溺れに至ったシーンやシチュエーションを整理し、溺れの具体的な要因を分析したものだ。100通りもの身近な溺れのきっかけを知ることができる。
例えば、「浮き輪があるから泳げなくても大丈夫!」「まだ時間があるからもうひと泳ぎ~!」「海に入るのは怖いけど波打ち際なら大丈夫!」など、ありがちな行動について、「なぜ溺れてしまうリスクがあるのか」と「どうしたら溺れを防げるか」をわかりやすく解説してくれている。
親しみやすいイラストなので、親子で楽しみながら学ぶことができる。
>>WEBサイト【「これで、おぼれた。『おぼれ100』」】
>>Instagram【「これで、おぼれた。『おぼれ100』」】
フローティングアイテムとは、海や川で身体が浮くためのアイテムのこと。特に、浮力があり、頭部を水面上に保ちながら両手も使えるライフジャケットは、海水浴や川遊びなどで必ず着用することが大事だという。
香川県内の小学校で行われているライフジャケットを活用した水泳授業では、水を怖がっていた子どもにも効果があり、少しずつ自分の力で浮くことができるようになったという記録があるそう。
空気で膨らますタイプやホイッスルがついていて助けを呼べる仕様になっているタイプなどもあるので、家族に合ったものを選び、正しく安全に使えるように準備しておきたい。横澤夏子さんも「うちはお風呂でライフジャケットを着て練習してみたいと思います」と語った。
子どもの事故予防の専門家として子どもに届く伝え方を研究している、大阪大学大学院 特任研究員の岡氏によると、「子どもの視野は大人の視野の7割程度と言われており、大人は子どものその特性を理解して声かけをすることが非常に重要」だそう。
やみくもに大人が「気をつけなさい」と言うよりも、具体的に「あの部分は深いから、行っていいのはここまで」と教えながら子どもが体験を重ねていくことで、“危険に気づく力”は育っていくという。「重大事故にならないよう安全を確保した上で、体験させながら教えるというのが大事だと思います」語った。
家族の水難事故を予防するためには、「浮く、沈む、潜る、呼吸を確保する、色々な浮き方に挑戦する」といった“溺れないための技能”を身につけることはもちろん、起こり得るリスクを知り、命を守るためのアイテムに慣れておくこと、子どもがしっかりと理解できる声かけの工夫が大切であることがわかった。
必要な準備をしっかりして、夏ならではの自然体験を思い切り楽しもう。
文:FQ Kids編集部