2022.03.03
2021.10.20
2024.05.22
アートや本物に触れる体験は、子どもの想像力や好奇心を刺激するきっかけとなる。美術館や博物館はわが家にはハードルが高いかも……と感じるなら、わが子のお気に入りの絵本の展覧会に出かけてみるのはいかがだろうか。
見ることにとどまらず、体験したり、とっておきのグッズと出会ったりグルメを楽しんだり、楽しみ方は幅広い。家族や友人と感想を話し合ったり、会場のスタッフに質問してみたり、コミュニケーション能力を育む機会にも。おすすめの絵本の企画展を編集部が厳選したので、ぜひチェックしてみよう。
世代を超えて愛され続ける絵本シリーズ「ねずみくんのチョッキ」(作:なかえよしを 絵:上野紀子 出版社:ポプラ社)の誕生50周年を記念した特別展覧会が開催される。最新作『ねずみくんからのおくりもの』を含むシリーズ全作品の原画やスケッチなど約200点が展示される。
参加型の展示には、表紙のコラージュ体験や、自分で絵本を作れる企画、ねずみくんに手紙を書けるコーナーも。ねずみくんを取り巻く温かな世界観を思う存分楽しめるコンテンツがたくさん。
〈開催概要〉
「誕生50周年ねずみくんのチョッキ展」 なかえよしを・上野紀子 想像力のおくりもの
●期間:2024年5月22日(水)~6月3日(月)※土・日のみ、アソビューにて日時指定が必要
●場所:東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座8階イベントスクエア
●観覧料:当日券 一般¥1,800(グッズ付一般¥2,400)、中高生¥1,300(グッズ付中高生¥1,900)、小学生¥800(グッズ付小学生¥1,400)
前売券 一般¥1,500(グッズ付一般¥2,100)、中高生¥1,000(グッズ付中高生¥1,600)、小学生¥500(グッズ付小学生¥1,100)(すべて税込)
●公式サイト:www.poplar.co.jp/pr/nezumikun50th/exhibition
絵本の世界観に没入できる体験型展示「えほんの世界展」に、今年は『ぐるんぱの幼稚園』(作:西内ミナミ 絵:堀内誠一 出版社:福音館書店)の展示が登場。「ぐるんぱのおおきなビスケットづくり」「革のハギレでくつのキーホルダーをつくろう」などのワークショップや、「ピアノといっしょにうた絵本をよもう」などのパフォーマンスが楽しめる。
他にも、数量限定のオリジナルグッズ・書籍の販売、ミッカティールーム(カフェ)での限定メニューの提供も。
〈開催概要〉
「えほんの世界展 ぐるんぱのようちえん」
●期間:2024年4月26日(金)~12月25日(木)
●休館日:月曜・第4木曜(祝日の場合は翌日)、8月20日(火)、年末年始
●場所:東京都葛飾区亀有3-26-1 ミッカ・リリオ館7階フロア「絵と言葉のライブラリー ミッカ」
●観覧料:無料 ※館内展示は別途ミッカ入館料が必要となります。
●公式サイト:micca.me/event/9537
絵本画家・いわさきちひろ没後50年となる今年、東京都のちひろ美術館・東京にて、「あそび」「自然」「平和」の3つのテーマで現代の科学の視点も交えてちひろの絵を読み解く展覧会を開催。
多くの野の草花や生きものが登場する作品群を通して、自然と人とのかかわりや、あらゆる「いのち」との生き方について思いを馳せることのできる空間を演出。展覧会のディレクターにはアートユニットplaplaxを迎え、見るだけでなく参加したくなる、新しい展覧会となっている。
〈開催概要〉
「いわさきちひろ ぼつご50ねん こどものみなさまへ あれ これ いのち」
●期間:2024年3月1日(金)~6月16日(日)
●場所:東京都練馬区下石神井4-7-2 ちひろ美術館・東京
●観覧料:一般 ¥1200(税込)、学生・65歳以上・18歳以下の子どもに同伴する保護者(子ども1名につき2名まで)¥900(税込)、高校生以下・18歳以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
●公式サイト:chihiro.jp/tokyo/exhibitions/33076
「だるまさん」シリーズ(ブロンズ新社)をはじめとする数々の人気作品を生んだ絵本作家、かがくひろしの回顧展が開催される。かがくいひろしの絵本16作品すべての原画が集結し、「だるまさん」シリーズの続編含む未完ラフや、81冊のアイデアノートを展示。
他にも、奇跡的に残っていた教員時代の資料や映像、かがくい絵本のキャラクターたちが登場するアニメーションも公開。絵本にちなんだワークショップも多数開催され、親子で楽しめる展覧会となっている。6月以降は兵庫県や東京都、宮崎県など各地でも開催予定だ。
〈開催概要〉
「絵本作家かがくいひろしの世界展」
●期間:2024年4月20日(土)~6月16日(日)
●休館日:火曜日
●場所:高知県香美市香北町美良布1224-2 香美市立やなせたかし記念館 詩とメルヘン絵本館&別館
●観覧料:大人¥600/中高生¥200/小人(3歳以上)¥100(すべて税込)
●公式サイト:anpanman-museum.net/exhibition/pfeoujkaaeqz4cm1.html
kagakuihiroshi.com
世界中で愛され続ける絵本の主人公「ミッフィー(うさこちゃん)」の生みの親であるディック・ブルーナが描く、お花と絵本の世界に浸ることのできる展覧会が、ハウステンボス美術館にて開催中だ。
絵本に登場するキャラクターをはじめ、「花」と「植物」にスポットを当てた約90点の作品を展示。美術館前には、季節の花々が咲き誇るお花畑や、ミッフィーと仲間たちのいるフォトスポットも併設されている。同時開催の街全体イベント「花の街 ミッフィーセレブレーション」もあわせて楽しみたい。
〈開催概要〉
「ミッフィーのたのしいお花畑 ディック・ブルーナが描くお花と絵本の世界展」
●期間:2024年3月15日(金)~6月30日(日)
●場所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1 ハウステンボス美術館(パレス ハウステンボス内)
●観覧料:パスポート対象 ※パレス ハウステンボスだけの単独入場券は販売しておりません
●公式サイト:www.huistenbosch.co.jp/event/miffy/museum
Illustrations Dick Bruna Ⓒ copyright Mercis bv,1953-2024 www.miffy.com
長きにわたり、世界中の親子に読まれてきた絵本には、愛される理由がある。純粋な面白さはもちろん、一緒に楽しみながら読んできた時間は、親子にとってかけがえのない宝物になるのだ。愛着のある絵本をこれまでとは違った角度や捉え方で楽しむことは、そんな宝物の大切さを改めて感じられる機会になるはず。
絵本の企画展は全国各地で開催されているので、お気に入りの絵本について調べてみてはいかがだろうか。
文:FQ Kids編集部
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