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2024.07.17
2023.01.12
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アーバンスポーツはスタジアムなどの大きな施設を必要としない。それは親子の休日の公園遊びの1つとしての始めやすさと、継続しやすさにとって大きなメリットといえるだろう。
また、欠かせないのがそのファッション性や音楽と融合するカルチャーとしての側面。親子でファッションを統一したり音楽を共有したりする中で、一体感や同じ思い出を作っていけることは、絆を深める一助になるだろう。
さらに、近年はお気に入りのパークや話題の施設にプレイしに行くついでに観光も楽しむ、「ツーリズム」という新たな可能性も注目され始め、「アーバンスポーツ×家族旅行」という楽しみ方の発展にも期待が高まる。
橋本 要さん
札幌大学講師。学部でリベラルアーツ専攻の教鞭を執るかたわら、同大学に日本初のX-SPORTS部を立ち上げ、スケートボードやスノーボードなどの普及活動も行う。スポーツ庁「アーバンスポーツツーリズム研究会」元委員。
スケボーやBMX、ボルダリングなどでは、親子で参加できるイベントや教室も全国で拡がっているので、ぜひ親子で一歩を踏み出してみましょう。
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親子で一緒に楽しみやすい競技5選
BMXには決まった乗り方というものがなく、バイク1台でどこでも遊び場に変わる自由なスポーツ。本格的な競技は専用のコースやパークを必要とするが、自転車の代わりに街中や公園などでも乗ることができるので、始めるハードル自体は高くない。
親子での自転車練習は、幼児期に欠かせない通過儀礼の1つ。もしいずれBMXをやらせたいと考えているなら、初めての自転車をBMXバイクにしてみるのもおすすめです。親子でトリックに取り組んで“友情”を育んでみてください。
体幹とバランス感覚が自然と磨かれるので、運動能力形成の基礎となるプレゴールデンエイジ期に始めるスポーツとして最適だ。自分のイメージ通りに身体を動かす時の根幹となる2つの能力が養われるので、子供が将来他のどんなスポーツをする時にも役立つ。
木と木の間などにラインを張り楽しむスポーツですが、家の中や庭などに置いて楽しめる自立式の専用キットもあります。意外と子供の方が上手だったりして盛り上がるので、家遊びとして親子一緒に楽しんでください。
平地で行うトリックは、家の庭などの省スペースでもできるので練習しやすいうえ、最近はパークや公園併設の施設が増えて、最初の一歩を踏み出しやすくなった。スケボーは見た目の通り難しくて成功するまでに何度も転ぶが、その試行錯誤が子供を成長させる。
子供より大人が夢中になるほど“難しくて楽しい”のがスケボー。親子で一緒にステップアップしていくのも楽しいですね。家族でウェアを揃えたり、デッキのステッカーをおしゃれにしたりと、いろんな楽しみ方ができます。
公園や家の庭などでも、走る、跳ぶ、登るといった動きの基礎練習は十分できるので、運動がてら親子で取り組みやすい。バランス感覚や障害物を乗り越える身のこなし、ケガをしにくい着地の仕方など、幼児の発育の基礎になる正しい身体の使い方が身につく。
移動動作の練習の際は危険を伴うので、わが子の身体を支えたり手を取ったりと、補助するのは親の重要な役目です。1つできるたびに褒めてあげると、子供の自己肯定感が上がり、チャレンジ精神を持つことができます。
家ではソファや家具に、屋外ではフェンスや花壇のフチにと、子供はよじ登るのが大好き。全身運動で体幹が鍛えられるうえ、手足を使うことは脳の発達にもいいので、ボルダリングはおすすめだ。まずは公園の遊具から始めて、物足りなくなったらジムに挑戦してみよう。
体が軽い子供は大人よりも腕にかかる負荷が少ないので、スイスイと登れて上達も早く、それが子供の自尊心を高めます。親子共通の習い事として切磋琢磨しながら目標をクリアしていくことも楽しく、絆を深めてくれますね。
>>関連記事【習い事としても注目を集める「アーバンスポーツ」視野の広い子に育つ教育的メリットとは】
文:松永敦子
FQKids VOL.12(2022年秋号)より転載
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