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仕事を終えて子どもを迎えて帰宅したり、遊びなどから帰ってきたりした子どもとの時間はホッとできるひと時――。となるはずだが、晩御飯の支度もしなければならないママにとっては事情が異なるようだ。
雪印メグミルクが「子どもがいる働く女性1,035名に対して行った調査」では、「働くママの5割以上が平日の帰宅後、子どもが晩御飯を待てない問題」を経験していることが明らかになった。
しかも、54.5%以上のママが平日の3日以上で問題に遭遇しているという。ほとんどの日に「お腹が減った!」と駄々をこねられるのはかなりの負担だろう。
「間食をあげればいい」と思う方がいるかもしれないが、事はそれほど単純ではない。「晩御飯があるのでお腹がいっぱいにならない程度の量のもの」と気を遣いながら間食をあげても、「晩御飯前に子どもに間食をあげたことで後悔したことがある」と回答した割合は56.7%にのぼる。
後悔した最大の理由は「晩御飯を残されたから」(82.6%)。間食をあげなければ駄々をこねられて晩御飯の支度ができず、間食をあげれば晩御飯を残される……。これではママの立つ瀬がない。
ママたちのお悩みを解消すべく、料理研究家・フードコーディネーターの「あまこ ようこ」先生にアドバイスをうかがった。
あまこ先生は言う。「子どものおやつは成長や健康にとって重要な役割を果たします。食事と食事の間隔は4〜5時間が理想ですが、実際には昼食と夕食の間が6〜7時間空くこともあります。
そのため、適切なおやつを取ることでエネルギー不足を防ぎ、晩御飯までの食べ過ぎも予防できます。おやつは空腹を満たすだけでなく、忙しいママにとっては食事の準備時間を作ったり、子どもの機嫌を取ったりする役割も担います」。
やはり、おやつには大事な役割がありそうだ。では、どのような食べ物がおやつに適しているのだろうか? あまこ先生は「晩御飯前など食事の合間に小腹を満たすのを助けてくれる『お助けおやつ』3か条」を教えてくれた。
①食事までの時間をたのしくつなげること
子どもの機嫌をとることも大切なおやつの役割。子どもがたのしく、時間をかけて食べられるものを選ぶことで、ママたちが用事をする時間を確保することにつながります。
②不足しがちな栄養を補えること
おやつを食べて晩御飯を残すことは避けたいですが、それでも起きてしまうのも現実。不要な成分よりも、必要な栄養が入っているおやつを選ぶことで、子どもの食生活を守ることができます。
③手が汚れず散らからないこと
ママたちが用事を済ませる時間を確保するためにおやつを与えても、子どもがこぼしてしまったり、おやつを食べた手で家の中を汚したりすれば、家事が増える結果に。子どもがおやつを食べている間、見守っていなくても安心して用事ができるかどうかも大切なポイントです。
例えば、「ナッツやフルーツ、チーズ、ヨーグルトなどの栄養価の高いおやつはビタミンやミネラル、良質な脂肪を補い、免疫力や骨の強化にも役立ちます。適切なおやつで晩御飯前の空腹感を調整し、しっかりと晩御飯を食べられるようにサポートしましょう」とあまこ先生。
あまこ先生が勧める『お助けおやつ』を3つ紹介しよう。
『お助けおやつ』ポイント:①②③
間食は200キロカロリーに抑えることが推奨されている中、ストリングスチーズは約80キロカロリー。たんぱく質やカルシウムが含まれているため、晩御飯の補助にもおすすめです。ストリングスチーズなら、割きながら食べるのでゆっくりと食べることができる上に、手を汚さずに食べられて、散らかる心配もありません。
『お助けおやつ』ポイント:②③
本当はフルーツをおやつにしたいけど、皮を剥いたり切ったり準備が大変だし、日持ちする日数が短いから選びづらい。そんなときにはドライフルーツがおすすめです。
水分が蒸発された分、栄養成分がぎゅっと凝縮されているので効率良く栄養素を摂取することができます。果物によっても違いはありますが、ミネラルやポリフェノール、食物繊維などは生の状態よりも増えるものが多くあります。ただし、水分が少ない分、同じ重さの生の果物よりカロリーや糖質が高いことには注意しましょう。
『お助けおやつ』ポイント:①②
現代人に不足しがちな栄養素として、たんぱく質や炭水化物、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンD、カルシウム、鉄、亜鉛が挙げられます。アーモンド小魚にはカルシウム、鉄分、ビタミンEなどの栄養素が含まれていて、不足しがちな栄養素をしっかり摂取することができる、言わずと知れた黄金コンビです。ナッツは食べ応えがありよく噛んで食べるのでゆっくり食べることができて、小腹を満たすこともできます。
※参照:女性特有の健康課題 – 働く女性の心とからだの応援サイト(厚生労働省)
ぜひ、『お助けおやつ 3か条』を参考にして、快適なおやつタイムを過ごしてほしい。
料理研究家・フードコーディネーター
あまこ ようこ先生
大阪あべの辻調理師専門学校卒業後、洋菓子店、レストラン勤務や料理家のアシスタントを経て独立。美味しく、楽しく、華やかにをモットーにさまざまな料理を発信し、TV番組、雑誌、広告、イベント等で活躍。著書も多数。2児の母。
文:FQ Kids編集部