2022.08.06
2024.04.05
2022.09.05
>>関連記事【食育って何がそんなに大切なの? 3つの重要点と、年齢によって変わる関わり方のコツ】
近年、食育の重要性が声高に叫ばれ、幼い頃からの食育が子の将来にまで影響を及ぼすことを理解している親は多いだろう。しかし共働き家庭は増え、家族一緒に料理や食事をする時間は減っていると言われる。
「食育の重要性はわかっていてもそこに割く時間が無い」という現代のパパママのジレンマを解消するには、“食育サービスの外注”が一助になるかもしれない。
ここで言う“外注”というのは、家庭で教えきれないことを、サービスを使って補うことだ。例えば食品メーカーが行う出張料理教室や、食育をテーマにしたアプリなどITを取り入れたコンテンツ、習い事としての料理スクール、食育の工作ブックなど……。
学校での座学中心の食育だけでなく、遊んだり楽しみながら食と繋がり、食育を学べるツールが世間にはかなり充実してきている。無料のものもあれば、有料や月謝がかかるものもある。しかし重要な幼児期に「親の手が回らない」という理由で何もせずに過ごすよりは、きっと子供の財産になるだろう。
もちろん家で料理をしたり、野菜を育てたりするのも食育。ただ、こうした新しく便利なツールやサービスを活用することで、もっと子供の可能性は広がるはずだ。
楽しみながら触れる
便利な食育ツール3選
おやさいクレヨン Standard
¥2,200(税込)
規格外などが理由で廃棄される野菜やライスワックス(米ぬかの油から採れるロウ)、食品の着色に使われるものと同成分の顔料だけで作られたクレヨン。「万が一、口に入れても安心」な基準で作られていて、10色¥2,200(税込)とクレヨンの中では高価ながらも、2014年に発売されて以降15万セット以上を販売する大ヒット製品。
赤色、緑色、黄色……ではなく「りんご」「ねぎ」「とうもろこし」など使われている素材そのままで色の名前になっているのも面白い。「捨てちゃう野菜がクレヨンになって嬉しいね」「ほんのり野菜のにおいがするね」など、子供が大好きなお絵描きの時間が少しだけ「もったいない」や食品ロスに目を向けるきっかけになるかもしれない。
問/mizuiro
TEL:017-718-3798
HP:oyasai-crayon.com
おりょうりえほん by cookpad
月額¥825、送料別途¥220(すべて税込)
主に2~6歳向けの「食育絵本」に特化したサブスクリプションサービス。親に食育の特別な知識がなくても、絵本という子供にとって身近な遊びを、楽しさはそのままに「食育」に置き換えることができると人気のサービスだ。
月額料金を支払えば、毎月1冊「レシピや食材、親子での料理などを題材にした絵本」と「絵本の料理手順を復習できるシール帳」が家に届き、さらに絵本に出てきた料理のレシピ動画などを見ることもできる。
ただ絵本を読んで終わりではなく、そのあとの生活の中でも食への理解を深められる仕組みになっている。2歳頃からは親が読み聞かせをし、4、5歳頃には子供が自分自身で読み、6歳にもなると絵本に出てくるレシピを自分で作ってみたり……と年齢に応じて楽しみ方を変えていけるので、1冊に長く愛着を持てそうだ。
問/クックパッド
HP:ehon.cookpad-kids.jp
みそ手作りキット
¥2,520(税込)
日本人になじみの深い「味噌」を簡単に作れる手作りキット。下処理済みの大豆や米麹、容器など、味噌作りに必要なものがすべて入っており、手で混ぜたりつぶしたりするだけなので小さな子供でも楽しみながら作ることができる。
作業は5工程30分ほどだが、発酵させて完成するのに必要なのは夏場で1ヶ月半ほど。観察ノートも付いているので、その間は毎日変わる味噌の色や味、香りなどの熟成過程を観察すれば立派な自由研究にもなる。
親子で味噌を作る時間を共有したり、世界に1つだけの自作味噌で味噌汁を作ってみたり、それを食べたりと、さまざまな側面から総合的な食育として活用できるだろう。親しみの深い老舗メーカー「マルコメ」の販売なので味にも安心感があり、簡単で失敗が少ないのも人気の理由。1キットで約1.5kg、味噌汁約90杯分の味噌が作れる。
問/マルコメ
TEL:0120-50-7000
文:松永敦子
編集部のオススメ記事
連載記事