2022.05.14
2023.04.10
2021.07.20
今回は仮面ライダーセイバーから主演・神山飛羽真役の内藤秀一郎さん、ゼンカイジャーから主演・五色田介人役の駒木根葵汰さんにインタビュー。作品の見所から、ご自身にとってのヒーロー、そして幼少期の習い事についての話を伺いました!
―― まずは、今回の映画の見どころを教えてください。
内藤:映画としての大きな見所は、Wアニバーサリー作品ということで、なんといっても仮面ライダーとスーパー戦隊の2大ヒーローの共闘ですね。
今回の映画は「仮面ライダーセイバー」(以下、セイバー)が「機界戦隊ゼンカイジャー」(以下、ゼンカイジャー)の世界へ、逆にゼンカイジャーがセイバーの世界へと行ってしまうところから、物語が始まります。
ですので、登場人物たちが普段自分がいる世界とは違う世界で、物語がどのように動いていくかが、個人的には見所ですね。
セイバーとしては、今回の映画で初めて、主人公の飛羽真と大人になったルナが邂逅します。そのルナとのやりとりが5~6ページほどあったのですが、それをワンカットで撮りました。
そのシーンを撮るのに12時間以上かけて、かなりがんばって撮らせていただいたので、ぜひそのお芝居だったり表情だったりに注目して見てほしいですね。
駒木根:仮面ライダー・スーパー戦隊の記念作品ということで、シリーズの歴代ヒーローが全員集結します! とても迫力のある映像に仕上がっているので、ぜひ楽しみにしていてください。
そしてゼンカイジャーとしては、セイバーの世界にお邪魔させていただきました。テレビ本編では見られないような、チーム・ゼンカイジャーの活躍も見ていただきたいですね。
個人的には「仮面ライダー電王」に登場する怪人・イマジンのみなさんとのお芝居がとても楽しかったですし、印象的でした。
約半年間、ゼンカイジャーとして経験を積んだ上での撮影ですから、現時点での僕にとっては集大成です。介人とイマジンとのやりとりに、ぜひ注目していただけたらと思います。
―― 今回の映画では、仮面ライダー1号を演じた藤岡弘、さんの出演が発表されましたが、藤岡さんとの撮影はいかがでしょうか?
内藤:実は、藤岡さんとの撮影でずっと心に残っていることがあって、藤岡さんが演じられているシーンの表情だったり感情だったりの目の力強さが、遠くから見ていてもひしひしと伝わったんです。
仮面ライダーファンの人には絶対に心に刺さると思いますので、ぜひそのシーンを劇場で見ていただきたいですね。
駒木根:藤岡さんに撮影の時にかけてもらった言葉、1つ1つが印象に残っています。
50年前に藤岡さんが仮面ライダーを演じられたからこそ、今の僕たちが演じるヒーローに脈々とその意志が受け継がれています。
だからこそ言葉の重さはもちろん、藤岡さんの存在、「姿1つ」がヒーローの歴史のように思うので、ぜひその姿を劇場で見ていただけたらと思います。
―― FQKidsは3~7歳のお子さんを対象にしたメディアです。そのお子さんにとってはお2人がヒーローですが、お2人にとってのヒーローはどなたでしょうか?
内藤:僕にとってのヒーローは“お母さん”ですね。
僕は3人兄弟の長男なんですが、男3人を育てるのは大変だっただろうなと、年齢を重ねてからようやく分かりました(笑)。
僕はサッカーをやっていたのですが、小さい頃から僕ら兄弟が「やりたい」といった習い事については、意見を尊重してやらせてくれました。
―― 芸能界に入る時も応援してくださったのでしょうか?
内藤:いえ、最初は反対されていたんです(笑)。高校を卒業して進学も考えてはいたのですが、「ここで後悔したくない」と思って、心配する親の反対を押し切って地元を離れ、東京に行ったんです。でも、母親はなんだかんだずっと気にかけてくれていました。
「何かあったらいつでも帰ってきなさい」「秀一郎の部屋空けてあるからね」と。僕にとっての帰る場所を用意してくれて。それと同時に、「やるからには頑張りなさい」と背中を押してもくれました。
僕が東京でがんばる原動力は、家族、そして母親の存在が大きいですね。
―― 駒木根さんはいかがでしょう?
駒木根:自分が小さかった時は、スーパー戦隊や仮面ライダーといった、テレビの中のかっこいい存在が「ヒーロー」だったのですが、最近は「ヒーロー」って自分の身近にたくさんいるんだなと思うことが多いです。
というのも僕が、介人を演じられているのは、監督さんやスタッフさん、プロデューサーさんなど、たくさんの人が支えてくださっているからですし、プライベートでは友人やお母さん、家族が、僕のそばにいて見守ってくれています。
その1人1人が大切であり、僕にとってのヒーローなんだなって思うんですよね。
―― 駒木根さんにとって、家族の存在とは?
駒木根:僕にとって大切な居場所ですね。小さい頃から、何するにも本当に自由にさせてもらっていたんです。父親にも怒られたことはないですし、母親もしつけの観点で怒ることはありますが、それは僕に原因がある場合くらいで。
ありがたいことに「やりたい」と思ったことはなんでもさせてくれる、のびのびとした環境で育ちました。
僕は、ずっと空手をやっていたのですが、今思えば空手が、人としての最低限の礼儀であったり常識などを吸収できる場所だったなと。のびのびと自由で楽しい居場所と、礼節を重んじる空手に育てられて、今の僕があるなと思いますね。
―― 最後に読んでくださっているみなさんへ、メッセージをお願いします。
駒木根:仮面ライダーとスーパー戦隊、Wアニバーサリー作品に相応しい、2大ヒーロー誕生秘話が見所です。今まで明かされていなかったことが明らかになる、驚きの展開も待っていますので、ぜひお楽しみに!
内藤:今回の作品では、全ての仮面ライダー、スーパー戦隊が登場します。セイバーやゼンカイジャーのファンの人はもちろん、全ての世代のファンの人にも楽しんでいただける作品になっています。
ぜひ劇場で、自分にとってのヒーローに会いにきていただけたらと思います!
お互いの話しに耳を傾けながら、仲良く話しをしてくれるお2人の姿から、この映画の現場がとても楽しいものだったと伺えます。そして、育ててくれた両親や兄弟・姉妹や周りの方々に感謝しながら日々生活をしているとお聞きし、子育てをしている親の1人として、特別なことはしなくても子供は自ら考え、ちゃんと成長していくんだと感じました。
子供の「やりたい」を応援し、たまにムチャをする子供を心配ながらも見守っていく。子供たちは、自由にやっているようで親の言葉もそれなりに理解してくれています。まだまだ先かもしれませんが、「親がヒーローです」なんて言ってくれる日がくると思うと、今からワクワクしますね!
お2人の撮り下ろし写真は、FQKids本誌にも掲載されています。
>>コチラ
7月22日(木・祝)公開
仮面ライダー50周年×スーパー戦隊45作品記念
『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』
「仮面ライダーセイバー」主人公の神山飛羽真(内藤秀一郎)、須藤芽依(川津明日香)、ユーリ(市川知宏)たちが、スーパー戦隊シリーズ「機界戦隊ゼンカイジャー」の世界へ、そして「機界戦隊ゼンカイジャー」主人公の五色田介人(駒木根葵汰)とガオーン、マジーヌ、ブルーンたちが、仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーセイバー」の世界へ迷い込み、飛羽真も介人も状況を理解できず、飛羽真はジュランたちと、介人は倫太郎たちと大慌て!
主演:内藤秀一郎 駒木根葵汰 ほか
原作:石ノ森章太郎 八手三郎
脚本:毛利亘宏
監督:田﨑竜太
「スーパーヒーロー戦記」製作委員会
ⓒ石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
ⓒ2021 テレビ朝日・東映AG・東映
内藤秀一郎
SHUICHIRO NAITO
2018年、『星屑リベンジャーズ』でドラマ初出演後、19年、映画『午前0時、キスしに来てよ』に出演。20年、『仮面ライダーセイバー』で主人公・神山飛羽真(かみやまとうま)を演じて一躍話題の人に。趣味は映画鑑賞。特技はサッカー、野球、体操、水泳、バスケ。
駒木根葵汰
KIITA KOMAGINE
高校時代にInstagramで「イケメン高校生」と話題になり現事務所にスカウトされる。モデルを中心にドラマや2021年に映画『NO CALL NO LIFE』に出演。21年、『機界戦隊ゼンカイジャー』にて主人公の五色田介人(ごしきだかいと)役を務める。趣味は映画鑑賞。特技は、空手、バスケ。
写真:内田大介
文:内藤祐介
編集部のオススメ記事
連載記事