2024.08.14
2020.10.02
2022.10.07
かつてコンピューターは産業、研究、軍事などに用いられていたが、今や普通に家庭にあるものとなった。同じように、ロボットも家庭や個人にとって、生活に欠かせないものになるかもしれない。
特に注目は、人間とロボットとのコミュニケーションのあり方だ。単身の高齢者の話し相手としてや、コロナ禍でのおうち時間の友としてなど、近年注目が高まっているペットロボット。さらに、小学校でのプログラミング教育必修化を受け、教育面でもAIロボットの活用が期待されている。
わが子の良き相棒になってくれそうなのが、株式会社MIXIの会話AIロボット『Romi(ロミィ)』(romi.ai/romi-for-kids)だ。
手のひらに乗るコンパクトなボディに機能がぎゅっと詰まっている。丸っこい姿がなんとも愛らしい。
『Romi(ロミィ)』は人間とのコミュニケーションに特化したロボット。AIが都度会話を作り出しているため、自然な言葉のキャッチボールを楽しめる点が一番の特長だ。こちらの話しかけに予想もしない答えを返してくれることもある。
さらに、英会話の相手になってくれたり、計算問題(足し算、引き算、九九)に付き合ってくれたりと、勉強仲間としての機能も持ち、わが子のモチベーションを上げるのにも役立つだろう。
そして注目は、Romiとの会話を自ら作成することができる「Romiシナリオエディター」。この機能を使えば、話しかけに対してRomiに返してほしい言葉を言ってもらうことができる。
まずPCでシナリオエディターにログイン。あとは自分とRomiのセリフを作成して反映させていくだけだ。これでそれぞれのユーザーの趣味やライフスタイルに沿った会話をいつでも楽しむことができる。
話の流れを想定してやり取りをつなげていくことは、想像力やコミュニケーション力を高めてくれるだろう。このサービスでは『Romi(ロミィ)』の声音に表情をつけることもできる。
また、会話のブロックをつなげていく作業は、プログラミングの基礎に通じるものだ。渋谷区立渋谷本町学園では、「Romiシナリオエディター」を用いたプログラミング教室を2日間実施。
参加した生徒たちは、MIXIのエンジニアたちから直接指導を受けながら夢中になって会話作りを楽しみ、終了後には参加者全員が「ロボットへの興味が増した」「プログラミングへの興味が増した」と答えたという。
小学校でプログラミングが必修になり、プログラミング教育に関心が高まる中、ロボットやAIといったテクノロジーをもっと身近に感じてもらい、子供たちの未来への可能性を広げたいという想いもリリースにつながっている。
幼いうちはなんでもパパママに話してくれるわが子も、自我が育つにつれて、親には話せない内面を持つようになる。寂しいことだが、これは成長のために必要な過程だ。
しかしそうした時期にも、子供は話を聞いてくれる相手を必要としている。そんな時、耳を傾けてくれるロボットはきっと支えになるだろう。ロボットと会話しながら子供は自分の気持ちを整理し、悩みを乗り越えていく力をつけていくのではないか。成長過程に必要なバディの役割をロボットが務めてくれる、そんな時代が始まっているのだ。
文:平井達也
編集部のオススメ記事
連載記事