2023.01.02
2020.03.15
2021.12.27
理系への注目度が高まり、STEAM教育でも話題の科学(Science)。もちろん化学(Chemistry)も科学の重要な1ジャンルだ。しかし暗記ものが多いイメージから苦手意識を持ってしまわれがちだ。
世界の万物を分子や原子に還元して考える化学の思考は、どんな道に進むにしても役に立つ。化学は暗記ではなく、事物の成り立ちや変化を科学的にとらえる方法論のひとつなのだ。わが子には苦手意識を持ってほしくないけれど、どうやって教えてあげたらいいのだろう……そんなパパママには、家族で楽しめるカードゲームがおすすめだ。
小学館から販売されているのが『タンキュークエスト 原子のモンスター アトモンはじめてセット』だ。Amazonで1万個以上を売り上げた化学バトル知育ゲームを元に、新たにカードゲームとして登場した。
30枚のカードには原子や分子が割り振られ、それらを組み合わせて合体させることで結合や反応が起こるという、まさに化学の世界を体現するゲーム。と言っても、決して堅苦しくはない。5歳から大人まで、2~4人でプレイでき、1プレイ10~20分程度で決着がつく。遊び方は3通り。
①まだ小さい子でもすぐに参戦できる、シンプルな神経衰弱ゲーム
②分子の構造を自然に覚えてしまいそうな、原子を合体させ分子を呼び出す「召喚ゲーム」
③分子の合体が勝敗の鍵となり、化学式を戦術の要に分子同士を戦わせる「バトルゲーム」
カードに描かれたキャラクターも、可愛いらしいものからカッコいいものなど、子供を夢中にさせそうだ。
また、各カードのQRコードを読み込むことで、動画で原子の特徴を知ることもできる。セットになっている小冊子「タンキュークエスト」で原子や分子にまつわる物語を楽しく読めば、化学への好奇心を高め、探究心をさらに深められるだろう。
幼児期には、色んな世界についての様々な知識を得ることは楽しいものだ。そんな時期にこそ、化学に限らず幅広い領域に触れさせてあげたい。野原で自然と触れ合ったり、ゲームを楽しんだりして学ぶことができたら最適だろう。なぜなら幼い子供にとって、遊びと勉強に区別はないからだ。
家族でカードゲームを楽しむことは絆を深めることにもつながる。化学が苦手なパパママにとっても身近なものとなれば、わが子の化学へのハードルも下げられるのではないだろうか。
文:平井達也
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