2023.02.11
2023.07.20
2022.08.19
長い長い夏休み。給食のありがたさを痛感しているパパママは多いはずだ。毎日毎食のメニューを考えるのも大変。いっそのこと、子供が作りたい物を決めてくれて、子供中心に料理してくれたら、とも思ってしまうだろう。
それは夢の話ではない。明日からでもわが子をキッチンに立たせられる、子供向け料理ブックが発売された。もちろんすぐに本格的なメニューは無理だが、着実に腕を上げていく姿に、成長を確かめられるだろう。
株式会社ワン・パブリッシングから7月に発売されたのが『はじめての料理マスターブック』だ。子供が1人でも料理が作れるようになることを目指している。
定価¥1,540(税込)
最初は火や包丁を使わずに「手でちぎる、のせる、はさむ、まぜる」だけでできるものから、段階的にステップアップしていく構成。「フライパン1つでできるレシピ」「包丁を使うレシピ」と身につけていき、最終的には複雑で本格的な一品が作れるようになる。
手でちぎる、のせる、はさむ、まぜる料理では、「卵かけごはん」「ツナマヨパン」「梅おかかおにぎり」といったレシピを紹介。これらなら少しくらい失敗しても、パパママがフォローしてあげれば食材をムダにすることはないだろう。
「フライパン1つでできるレシピ」の例は「かにたま風卵炒め」。「包丁と火を使って」なら「照り焼きチキン」。これらならもう立派なメインのおかずだ。さらには「餃子」「鮭のマカロニグラタン」といった手の込んだものも。
すべてのレシピがふりがな付きで、視覚的にわかるように材料、道具、工程、完成品の写真が掲載されている。見開きで1レシピが完結しているので、キッチンに開いて確認しながら調理を進められるのも便利だ。
子供に料理をさせるのに気がかりなのは火の扱いなど安全面だが、工程ごとに火加減をアイコンで表示したり、「やけどに注意」と注意書きがあったりと配慮されている。「こげやすいから注意」など、子供の失敗体験につながらないための注意書きもあるのが嬉しい。
何をどれくらい任せたらいいのか、親が子供に一から教えてあげるとなると、余計な私情も挟み、なかなか難しいもの。この先、わが子は無限の課題に突き当たり、その都度自分で考え、調べて解決していかなければならない。その助走として料理という素材はなかなか素敵ではないだろうか。
わが子が腕をふるった料理を食べる時は、少しオーバーなくらい「美味しい」と言ってあげよう。成功体験と自信は一生モノの心の栄養だ。
〈書籍概要〉
はじめての料理マスターブック
・著者:野口真紀
・定価:¥1,540(税込)
・発売日:2022年7月14日(木)
・判型:B5
・購入:Amazon、楽天、セブンネット
文:平井達也
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